最大手の探偵会社社長が語る“不倫の現場” 深い傷跡を残した3つの具体例とは
2007年に探偵業法が施行され、探偵業務の適正化や個人の権利や利益の保護が定められた結果、07年に全国で3887社(うち個人2673)あった探偵事務所が、16年には5738社(個人4185)に激増した。中でも、現在売り上げ日本一を誇るのが、総合探偵社・株式会社MR(https://www.tantei-mr.co.jp/about)である。同社の岡田真弓社長が2月に『探偵の現場』(角川新書)を出版、探偵の現場をリアルに再現した。
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探偵というと、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズやアガサ・クリスティのエルキュール・ポアロなどをイメージする方も多かろう。ところが、日本の探偵には捜査権がないため、依頼内容の77%が浮気調査だという。後は、人探し8%、結婚相手の調査8%、素行調査7%……。
2018年のMRの調査によると、探偵に不倫調査を依頼するのは40代が最も多く38%、50代が25%、30代が18%、60代が12%、20代が7%だった。60代は、08年はわずか0・3%だったのに、10年で40倍に増えたという。
「寿命百年の時代を迎え、それだけ年配の方がお元気だという証でしょう。依頼者は、以前は妻である女性が9割でしたが、女性の社会進出が進むにつれ、今は夫である男性からの依頼が4割となっています」
と話すのは、岡田社長。彼女は2003年にMRを立ち上げ、これまで約26万件の不倫調査を請け負った。MRに依頼した案件の71%は、独自に導入している専任カウンセラー制度によって夫婦関係修復の道を歩んでいるが、中には身も蓋もない悲劇的な結末を迎えるケースもある。その中で、依頼者や不倫の当事者、探偵にとって、深い傷跡を残す結果となった具体例を3つ挙げてもらった。
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