「にじいろジーン」12年の歴史に幕 山口智充とガレッジセールは崖っぷちの危機
山口智充とガレッジセールの今後は?
12年間も続いた“長寿番組”が終わるというインパクトは強い。山口の露出が大幅に減少するのは明らかで、例の「干された」説に今後、信憑性を与えてしまう可能性がある。
民放キー局でバラエティ番組の制作を担当するスタッフは、「山口さんは大変なショックを受けていると思います」と気遣う。
「『にじいろジーン』の終了が、CM契約に影響を与える可能性が考えられるからです。山口さんの場合、アサヒビールの『クリアアサヒ』は終了しましたが、東急リバブルとの契約は続いています。ところがCM業界はクライアントも代理店も、地上波での露出や知名度を気にします。今回の打ち切りで、山口さんの地上波・全国ネットでのレギュラー番組がゼロになります。この事実が、契約のマイナス要因に働くことは間違いないでしょう。『にじいろ』の終了で、山口さんは崖っぷち、芸人人生の危機に立たされたと言っても過言ではないでしょう」
山口智充は1994年、平畠啓史(51)とコンビ・DonDokoDonを結成。2001年には第1回のM-1グランプリに出場するが、決勝戦に出場した10組のうち9位と不調に終わった。
吉本興業の公式サイトでは2000年代にDonDokoDonのページが消え、山口と平畠の個人ページに差し替わっていた。実質的な解散と受け止められており、平畠は現在、静岡のご当地タレントとして活躍している。
「山口智充さんのウィキペディアを見れば、『過去の出演番組』だけで37本が記載されています。ところが今回、地上波・全国ネットはゼロになるわけですから、本当に芸能界は残酷です。正直に言いますと、売れっ子だった頃の山口さんは自信満々の態度で、番組スタッフとの軋轢も少なくありませんでした。人間関係のトラブルを原因として、いくつかの番組を降板させられています」(同・関係者)
「にじいろジーン」が打ち切りとなり、露出が著しく減るのはガレッジセールの2人も同じだという。彼らも全盛期に比べると、近年は人気の低下に苦しんでいる。
「ガレッジセールの2人を悪く言うテレビ関係者はいないでしょう。しかし、彼らの芸に成長がなかったのは事実です。共にフジテレビ系列で放送された『エブナイ』(00〜02年)と『ワンナイR&R』(00~06年)で、ゴリは『松浦ゴリエ』のキャラクターでブレイクしました。05年の『紅白歌合戦』に出場したのは記憶に新しいですが、今のところはあれがピークになってしまいました。その後の活躍が全くないので、プロデューサーにとってはキャスティングに躊躇する状態になってしまいました」(同・関係者)
民放キー局の関係者によると、2月8日の土曜朝に放送された民放キー局の番組で、ビデオリサーチが調べた関東地区の視聴率は、1位が「ウェークアップ!ぷらす」(読売テレビ制作/日本テレビ系列・8:00)で11・0%だった。
次いで2位は「朝だ!生です旅サラダ」(朝日放送テレビ制作/テレビ朝日系列・8:00)で7・4%。この2番組が伝統的な“2強”なのだという。
「『にじいろジーン』は5・8%で3位、そして民放最下位は『サタデープラス』(毎日放送制作/TBS系列・8:00)で5・4%でした。そして『にじいろ』の終了によって、戦々恐々としている芸能人は少なくないと思います」
民放の土曜朝は、全て関西発の番組だ。月曜から金曜まで番組制作を担当している東京の民放キー局は疲弊している。そのため土曜の午前中は大阪の局に任せて休みを取るわけだ。
「東京在住の出演者は当日の大阪入りが不可能なので、前日泊となります。金曜の夜を大阪で過ごせるのですから、喜ぶ出演者は多いのです。ところが、新幹線の交通費や一流ホテルの宿泊費は馬鹿になりません。テレビ業界もCMの売上に苦しみ、経費削減が叫ばれているご時世です。今後も、土曜朝の番組は様々なリニューアルが続く可能性があります」(同・関係者)
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