極秘「決算報告書」入手! 「森喜朗」が代表理事「嘉納治五郎財団」の五輪買収「5億円」疑惑

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「第二の嘉納治五郎」

 里見会長が会合の場で披瀝した話の中に登場する「アフリカ人親子」。それと同一かどうかは不明だが、五輪招致委員会が「アフリカ人親子」をターゲットにしたのは事実である。

 その親子とは、当時、IOC委員で五輪開催地を決める投票権を有していたラミン・ディアク国際陸連会長と、その息子のパパマッサタ・ディアク。招致委はパパマッサタと関係の深いシンガポールの会社に「コンサル費用」などの名目で計2億3千万円を振り込んだが、フランスの検察当局は「賄賂」だと疑って捜査を開始。それを受け、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は辞任に追い込まれた。

 里見会長が会合で話した内容が全て事実かどうかは定かではない。が、事実だとすると嘉納財団に寄付した金の一部が、シンガポールの会社に払った「コンサル費用」などの原資になったということなのだろうか。あるいは、全く別ルートの「買収費用」となったのか。

 受け取った金の使い道などについて嘉納財団に取材を申し込んだが、期日までに回答はなかった。ちなみに、嘉納財団の代表理事は森会長その人である。

「新財団と嘉納財団の役員などは重複する予定ですから、いずれは嘉納財団を清算して一体化させる可能性もあると思います」(スポーツ団体関係者)

 スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏が言う。

「一貫して五輪に関わってきた森さんの胸にはおそらく嘉納治五郎の名前があったはず。『柔道の父』として知られる嘉納は、五輪招致に尽力した人物でもありました。森さんは自分の姿を嘉納に重ね、『俺は第二の嘉納治五郎だ』、そんな思いを胸に秘めているのではないでしょうか」

 なるほど、その思いが強すぎて、未だ権力に「つきまとわれ」ているのか。

(週刊新潮2月20号掲載「フランス捜査当局は知っているか!? 『森喜朗』新財団が呑み込む『嘉納治五郎財団』の五輪買収『5億円』疑惑」を加筆修正)

週刊新潮 2020年2月20日号掲載

特集「フランス捜査当局は知っているか!? 『森喜朗』新財団が呑み込む『嘉納治五郎財団』の五輪買収『5億円』疑惑」より

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