ジョージ・ウィリアムズさんが日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第27回は、ジョージ・ウィリアムズさん。今回は「大鵬」に伺いました!!

 テレビやFMラジオから流れてくる、ゴキゲンなナレーションやMCでおなじみのジョージ・ウィリアムズさんは、イギリス人と日本人のハーフ。行きつけのお店は、陽気な人柄にピッタリのお好み焼き屋さん「大鵬」だ。

「15年前に近くに引っ越してきたんだけど、その家を見学した帰りに寄ったのが最初。それからはめちゃくちゃ来るようになって、多いときには週に4、5回は来るほど大好き。小さい子どもがいると、なかなか外食できないでしょ? でも、この店では店長やお客さんが子どもをあやしてくれてね。すぐにみんな顔見知りになって。地域の交流というのかな、イギリスのパブ文化に似てるかもね」

 と、比較文化論を披露。多感な5歳から6年間をイギリスで過ごしたジョージさんならでは。

 この日はまずハイボールを注文。そして鉄板焼きのゲソとカキをジュージュー……。ほどよいところで鉄板に醬油をたらす。さらにジュージュー。

「いい音だよね。普通、料理屋さんだと出来上がったものが出てくるでしょ? 自分で作業できるのがお好み焼き屋のいいところ。日本には他に焼肉もあるけど、海外にはあんまりないんじゃないかな」

 そこへ、一つ目の主役、名物“大鵬天”が到着。具材をよく混ぜて、アツアツの鉄板へ。ヘラで強く押さず、軽く寝かせるのがジョージ流だ。さて、片面に色がついてきたら、見せ場のひっくり返し。お見事! 大成功である。

「これですよ。これが醍醐味ですよ」

 最後はここ数年のお気に入りだという“明太チーズもんじゃ”。トッピングにおもちも追加だ。

「だしを入れる穴を作るのもたのしいよね。どこまで広げるか。どこの壁が崩れるか。もうゲームだよね。こういう話をするだけで盛り上がれる。ほら、コゲもいいじゃないですか」

 いつのまにやらお酒が焼酎に。今夜はまだまだ長くなりそう。

週刊新潮 2020年2月13日号掲載

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