嵐じゃなくて、やっぱりキムタク ジャニーズ事務所が全面バックアップのウラ側

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嵐メンバーの力不足

 なぜ彼をそこまで働かせたいのだろうか。

「ジャニーズ事務所は、今年12月31日で活動休止をする国民的人気グループ・嵐の後を考えているんです。当初は、活動を休止する大野智(39)以外の個々のメンバーに仕事が舞い込むと見込んでいました。しかし、それは予想をかなり下回っているそうです」(同)

 嵐には、俳優としてキムタクを凌ぐと言われた二宮和也(36)、キャスターや司会に仕事の幅を広げている櫻井翔(38)などもいるが……。

「確かに“ニノ”は映画やドラマの演技力には定評がありますし、業界ではキャスティングリストの上位に常に名前が挙がっていました。しかし、結婚発表以来、ファンは離れ、オファーも減っています。翔くんも報道番組や『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS)などでMCを務めていますが、視聴率がいいわけではない。他のメンバーの『相葉マナブ』(テレ朝)や『ニノさん』(日本テレビ)も同様で、目立った視聴率を上げていません。しかし、『嵐にしやがれ』(同前)と『VS嵐』(フジ)は別です。つまり、嵐はグループだと確かに数字を稼ぎますが、個々のメンバーだとそれほどでもないのです。これは同じく国民的アイドルと言われたSMAPとの決定的な違いです」(同)

 確かにSMAPのメンバーはそれぞれが芸達者であり、それぞれが異なる個性を発揮していた。

「毎年12月にCM総合研究所が発表する『CM好感度ランキング』では、SMAPは05年まで9年連続、総合部門で1位を獲得したばかりか、個々のメンバーたちは男性部門で1位から5位までを独占したこともありました」(前出・大手代理店幹部)

 その時(05年)の順位は、以下の通り。

1位:香取慎吾
2位:木村拓哉
3位:中居正広
4位:稲垣吾郎
5位:草なぎ剛

 ちなみにキムタクは、04年までに5回(02年からは3年連続)1位となり、さらに06、07年も1位だった。一方、嵐のメンバーはCM起用社数ランキングでは10以内に入るが、好感度ランキングで上位を独占するようなことはなかった。

「SMAPは解散後も、たとえジャニーズを抜けても個々のメンバーが活躍しているように、SMAPメンバーの集客、スポンサー受けは絶大でした。嵐の解散発表後のオファーを見て、ジャニーズは改めてSMAPの実力を知ったのです」(同)

 だからキムタク? ポスト嵐なら、若いグループもいるだろうに。

「残念ながら、嵐の代わりが務まるような若手はまだ育っていません。もちろん事務所としては、今年いっぱいグループとしての嵐には稼いでもらうつもりですが、同時にキムタクの露出も増やし、来年以降も彼に稼いでもらおうという戦略なんです」(同)

 人気者はつらい。

週刊新潮WEB取材班

2020年2月15日掲載

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