マイペース系はマジ怖い? 不倫発覚の鈴木杏樹 無邪気と無神経の危うい境界線

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「清楚系マジ怖い」とは、不倫発覚した唐田えりかを指してみちょぱが放ったことばだ。かわいい顔してやることはえげつないという点では確かである。だが本当に怖いのは、鈴木杏樹のようなマイペース系の女性による不倫ではないかと思ってしまった。

 無邪気なのか、無神経なのか。笑顔の不倫現場を撮られてしまった鈴木。東出昌大と唐田えりかの不倫が大バッシングされている中、タイミングが悪すぎる。相手の喜多村緑郎とともに不倫を認め謝罪をしたが、好感度が高かった女優だけに幻滅したという声は多い。それにしてもフジテレビの月9に出ていた女優が、千葉のラブホテルで不倫とは。どこかしんみりしてしまう。東出たちはカンヌでドレスアップしてアツアツぶりを見せていただけに。

 しかし東出たちが猛烈な批判を浴びる中、鈴木たちへの反応は意外と薄い。不倫相手夫婦の知名度や、子どもがいないということもあるのかもしれない。同じ不倫でも、こうまで反響に差が出るのは、不倫をした女性の立ち位置の差が大きいのでは、と思うのである。

 ひとつは、不倫相手が妻より「格下」か「格上」か、世間にどう受け止められるかという点だ。唐田は「妻より年下で格下」と思われた。こんな名もない小娘があの杏ちゃんに盾つくとは、と、身の程知らずな唐田への不快感が大きかったように思う。もちろん東出にも、若いだけの女に騙されやがって、と矛先は向き、妻の妊娠中から始まった関係ということにも嫌悪感を催した人も多いだろう。一方、今回の鈴木は喜多村の妻・貴城けいより年上かつ知名度が高い。つまり、「妻より年上で格上」の不倫相手と世間から認知されたのではないか。しかも好感度も高い。理不尽ながら、あんなに素敵な女優さんなら仕方ないかも……と思わせる余地を残してしまっている気がするのだ。似たケースでは豊原功補との不倫関係を公表した小泉今日子の立ち位置に重なる。あの時も「あのキョンキョンなら仕方ない」という論調も見られたのを覚えている。

 もうひとつは、同じ清楚系でもベクトルが全く違うという点だ。唐田は「匂わせ」行為があったとして、炎上に燃料を投下してしまった。東出の写真に意味深なコメントをつけたり、自分とのツーショット写真を配ったりといった行動が暴露されたのだ。当時の彼女の本心はわからないが、杏への宣戦布告ではと勘繰られ、「清楚系マジ怖い」と各界の女性から槍玉に挙げられたのである。

 ひるがえって鈴木も清楚かつほがらかな、まさに「お嫁さんにしたい」系の女優として四半世紀近くキャリアを重ねてきた。ただ鈴木には、唐田のような前のめり感や野心というものが匂ってこない。芸歴が長いのに、主演作はほとんどない。「相棒」の美人女将役しかり、かつてはヒロインの友人枠として、いつも物分かりのいい女性を演じてきたイメージだ。「MUSIC FAIR」での司会ぶりや、「ZIP!」レギュラー時代の振る舞いを見ても、常にニコニコして落ち着いている。ガツガツしない、媚びない、いつも自然体。しかしその頓着のなさこそが不倫の引き金だったのだろうし、本当に怖いと思うゆえんなのである。

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