田嶋会長、関塚委員長は責任放棄? 森保監督がU-23代表との兼任は不可能な根拠
田嶋会長への批判も強まる?
U-23アジア選手権が終わった。1月15日、カタール戦が1-1の引き分けに終わり、日本代表はグループリーグ敗退。森保一監督(51)の手腕を疑問視する声だけでなく、関塚隆技術委員長(59)と田嶋幸三会長(62)に対するファンの厳しい意見がネット上で散見された。
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選手権は、初優勝の韓国と準優勝のサウジアラビア、それに3位決定戦でウズベキスタンを1-0で下したオーストラリアが五輪切符を手にした。
これまでの戦いぶりから、攻守に安定した2カ国が順当に東京行きを決めたと言えるし、決勝で韓国を圧倒したサウジアラビアは、カウンターだけでなくボールをポゼッションして攻めるなど「次の一手」を持っていた。
翻って日本である。W杯や五輪の本大会ならグループリーグで敗退することはあっても、アジアでの大会なら最低でもベスト4進出が当たり前。
あとは、どのタイミングで天敵の韓国と対戦するか。ここさえクリアできれば決勝戦進出は当然というのが、これまでの日本代表(U-23代表も含む)だった。
近年で最も期待外れだったのは2015年にオーストラリアで開催されたアジアカップで、日本から取材に訪れた記者はもちろんカメラマンの誰もが決勝戦翌日の航空券を購入していた。
それというのも前回大会(2011年にカタールで開催)で、ザッケローニ監督が韓国やオーストラリアを倒して4度目のアジア王者に就任していたからだ。優勝4度はもちろん最多記録である。
ところが日本は準々決勝でUAEにPK戦からよもやの敗戦を喫した。本田圭佑(33)と香川真司(30)がPKを失敗しての敗退であり、取材陣も帰国便の変更を余儀なくされた。
それでも4年後の2019年、UAEで開催されたアジアカップでは、サウジアラビアなどに押し込まれはしたが、決勝戦までたどり着いた。
それが今大会ではサウジアラビアだけでなくシリアにも敗れ、早々にグループリーグ敗退。アジアでは「負け慣れていない」ファンやサポーターの怒りはもっともだろう。
こうした怒りに対し、「火に油を注いだ」のが関塚技術委員長と田嶋会長の発言ではないだろうか。
1月13日、グループリーグ敗退の決まった翌日の練習前、関塚技術委員長は記者団の囲み取材に応じて次のように話した。
「大会で6試合できないのは残念に思うし申し訳ない。この大会へのアプローチに問題があった。協会としてきちんと精査したい。全体としてしっかり評価というか、選手の見極めはできていると思う。その中でこの大会の評価、話し合いの場を持ちながら、技術委員会、強化委員会としてしっかり話し合いたい」
早期に敗退したのだ。今大会を検証するのは当然だろう。関塚技術委員長の問題は、森保監督の解任に含みを持たせたことだ。
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