【ロシア産業スパイ】ソフトバンク事件は氷山の一角、北方領土問題の解決は絶望的
スパイ映画さながらの自動車会社元トップの日本脱出劇からすれば、こちらはいささか冴えない感じが否めない。しかし、その地味さにかえって問題の奥深さが滲むのである。
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ソフトバンクの機密情報がロシアの産業スパイに奪われ、警視庁公安部が摘発した――。そう聞けば、“世界最先端の通信技術が壮大な工作の末に盗まれ、軍事転用されるのではないか”。こんな想像を重ねてしまうのも無理からぬこと。だが、1月25日に判明したソフトバンクをめぐる事件は、
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