橋本聖子五輪大臣と高橋はるみ議員が「たこしゃぶ接待」で公選法違反疑惑

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知事選で距離を縮める

 まずは、半年ほど時間を遡ることとする。

 参院選の選挙戦最終日の昨年7月20日、橋本聖子候補と高橋はるみ候補は札幌市内にあるJR琴似駅前で顔を揃えた。厳しい選挙戦を乗り切ろうとガンバローコールで必勝を期していたのだ。

「この選挙で橋本さんと高橋さんはべったりでした」

 と、地元記者が解説する。

「橋本さんは昨年7月まで自民党の参議院会長を務めていました。自身の選挙とはいえ、この参院選で他の候補者の応援に奔走することはあまりなかった一方で、高橋さんと街頭演説を一緒に行ったり“選挙区は高橋さんに!”と演説するなど、蜜月ぶりが目立っていたんです」

 その背景に、官邸が暗躍し、自民党内で激しい鞘当てが演じられた昨年4月の北海道知事選があった、と続ける。

「知事選には菅官房長官が同じ法政大の後輩で、前夕張市長の鈴木直道氏を立てるべく調整していました。これに反発したのが、橋本さんや高橋さん、自民党の北海道議たち。一部の国会議員を除き、道議らが“北海道出身ではない”“若すぎる”などの理由で別の候補者を立てるべく模索していたのです」

 一時は橋本氏が立候補するという情報も出回るが、二階幹事長が橋本氏と面会して事態を収めるまでに。

「もともと橋本さんと高橋さんの仲は良かったのですが、知事選でさらに距離を縮めたと言われています。また、橋本さんは安倍総理の出身派閥である細田派(清和研)に所属、森喜朗元総理を後見人としています。高橋さんは同じ通産省出身で、清和研前会長の故・町村信孝前衆院議長に可愛がられていた。橋本さんを含めた人間関係があったから、高橋さんも当選後、細田派に入ることになったのです」(同)

 そんな大御所の先輩議員と親しくしていながら、高橋氏の選挙戦はずさんそのものだったという。

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