韓国の中学生が島根の中学に送り付けた手紙103通 竹島問題で専門家が抱く危機感
独島(竹島)は、新羅の時代から韓国の領土です――。昨年10月、日本は間違った歴史を学んでいるとして、日本の歴史教育を批判する内容の手紙が韓国・広州市の中学、城門外学校から島根県の中学に6通届いていたことがわかった。実は、韓国から同様の内容の手紙は、2017年に56通、18年には41通の、計103通送られているという。
韓国では独島(トクト)と呼ばれる竹島は、1905年の閣議決定で島根県隠岐島司の所管となった。1952年4月のサンフランシスコ平和条約で、竹島は日本領土と定められた。だが、その年の1月に韓国の李承晩大統領(当時)が李承晩ラインを設けて竹島を韓国側の水域に入れ、不法占拠した。以来、韓国による実効支配が続いている。
6通の手紙は、韓国の独島の日が10月25日であることから、それに合わせて送られたようだ。
「手紙は城門外学校の生徒6人から送られたもので、ハングル語で書かれていました。6人の生徒の名前も明記してありました」
と解説するのは、島根県竹島対策室の担当者である。
「手紙は、独島は韓国の領土であることを主張する内容です。いずれも3つほど、竹島が韓国の領土である根拠を挙げていました。韓国の学校で使われている副教材には、独島は韓国の領土であるという根拠が書かれており、それをそのまま書き写したようですね。日本の中学生に正しい情報を教えてあげるとも書かれてありました」
その根拠とは、以下の内容である。
【1】昔の新羅の時代から独島は韓国領だった。
【2】地理的に見て、独島は韓国のほうが近いから、自分たちの領土である。
【3】GHQが日本の領土から外した中に、独島も含まれていた。
【4】漁師であった安龍福が日本に渡り、独島が日本の領土ではないことを日本(鳥取藩主)に認めさせた。
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