理美容業界が新たな市場として狙う「LGBT層」 商品や売り場を工夫する各社の戦略
近年、理美容業界では、LGBTの消費者に向けた取り組みが世界的に行われている。もちろん日本でも例外ではない。だが、単に商品を“LGBT向け”として開発・販売すればいいかといえば、そうではない。化粧品・日用品の専門誌『国際商業』(https://kokusaishogyo-online.jp)が、日本企業の取り組みについて解説する。
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LGBTとは、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイ(両性愛者)、トランスジェンダー(性別越境者・出生時に割り当てられた性別と自認する性別が異なっている人)の頭文字をとった言葉で、シスジェンダー(割り当てられた性別と自認する性別に違和感がない人)かつ異性愛者以外の人、いわゆるセクシュアル・マイノリティ全体を指す総称として使用されている。...