昭和48年10月1日 “長嶋ボール”の判定にぶち切れて自らマウンドを降りた「伝説の男」

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 明らかにストライクと思われる投球に対し、球審が「ボール」を宣告する。判断の基準が“人間の目”である以上、けっして珍しいケースではないが、この判定にぶち切れた投手が自らマウンドを降りてしまったとなると、話は別だ。ましてや、このとき打席に立っていたのが長嶋茂雄とくれば、ONの現役時代をリアルタイムで知らないファンでも「一体何があったんだろう?」と興味がわいてくるはずだ。

 投手の名は小谷正勝(大洋)。主にリリーフとして活躍し、1971年にはリーグトップの58試合に登板、11勝9敗12セーブ、防御率2.13の好成績を残した。...

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