唐田えりかで何回目? 歴代「清楚系女優」に振り回される芸能界
広末涼子、竹内結子、矢田亜希子。清楚系女優と言われていた面々の共通点とは何か。それはできちゃった婚をして離婚歴があり、しかもその前夫たちがみな警察沙汰を起こしていることである。ほかにも元夫と薬物所持で逮捕された酒井法子、半グレ集団との交際を噂された前夫を持ち、不倫疑惑がぬぐえないまま結婚した宮崎あおい。清楚系で名をはせた女優ほど、男関係は奔放だなあ、と思っていたのは私だけだろうか。
速報羽生結弦との「105日離婚」から1年 元妻・末延麻裕子さんが胸中を告白 「大きな心を持って進んでいきたい」
そして今回の唐田えりかである。清楚なかわいさが売りの駆け出し女優が、人気女優・杏の夫である東出昌大との不倫を認めて大炎上だ。東出との関係を「匂わせる」行為もあったとされ、「可愛い顔してやることは陰湿」と非難ごうごうである。
今回は東出側も、「イクメンを売りにしていたのに」と批判されている。2018年に明治安田生命が行った「理想のイクメンランキング」では20~30代部門の2位になっていた東出。だが根拠となるようなイクメンエピソードは意外とない。仕事をセーブして育休を取った、というような話しか見つからず、モラハラだったという真逆の報道さえある。
「私は清楚系です」「僕はイクメンです」と本人たちが事あるごとに言っていたわけでもない。しかし今回に限っていえば、ただのイメージダウン以上に大きな波紋を呼んでいる。世間からの批判は言うにおよばず、CM降板、ドラマがお蔵入りなどと四面楚歌の状態だ。だが何より致命的なのは、「清楚系」「イクメン・イケメン」以外の誉め言葉が出てこない芸能人ということが明らかになってしまったことではないか。顔や雰囲気以外は褒めようがなかったと言わんばかりである。演技派でもなく、トークが面白いわけでもない。ファッションセンスがあるとか、役者以外の分野でも活躍しているとか、そういった「目印」がない二人。ぼんやりしたイメージしかない似た者どうしだからこそ、惹かれあった部分もあるのかもしれない。朝ドラの主演を務め、歴女で料理もギターもこなす東出の妻・杏には到底理解できない話だろう。
また唐田は芸歴も浅く知名度も低かっただけに、相当な叩かれようである。彼女が撮った東出の写真に対するコメントや、共演映画でのインタビューでの発言も「匂わせ」と反感を買っている。が、本人にはあまり自覚はなかったのではないか。誤解されるかも、と考える危機感に欠けるというか、幼い印象を受けた。しかしその幼稚さや計算のなさが、まさしく「清楚」なイメージに一役買っていた部分もあるだろう。タレントイメージとは皮肉なものである。
次ページ:「清楚」イメージとプライベートは別物 だからこそ際立つ杏と唐田の格の違い
[1/2ページ]