“玉木雄一郎引きずり下ろし計画” 合流話の裏で謀略を企てたのは小沢一郎か

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 離婚した夫婦が元のサヤに戻るだけの話なのに――。

 さる国民民主党幹部は、立憲民主党との合流が進まない現状をそう憂えたというが、別れた二人の復縁が難しいのは世の習い。

 通常国会が開会した今月20日、国民は両院議員総会を開催。早期合流について決を採ったものの、慎重派が推進派を上回り“立国”の復縁はまた遠のいた。

 立民サイドは合流協議を一旦打ち切る構えというが、

「国民の中の推進賛成派は年明け以降、党内の慎重派の事務所を個別に訪ね、推進派に寝返らせようとしてきたんです。ところが、終盤に参院を中心とする慎重派が巻き返し、20日の両院総会では、早期合流の賛成が19に対し、反対は28だった」(野党担当記者)

 合流話の裏では、こんな血なまぐさいシナリオも。

「実は、20日の総会で、玉木雄一郎さんを代表の座から引きずり下ろすという計画もあった」(国民関係者)

 謀略を企てたのは、

「昨年初めに国民に合流した小沢一郎さんですよ。小沢さんは、立民の安住淳国対委員長と水面下で通じ、20日の議員総会で推進派が大勢を占めれば、合流に背を向ける玉木さんを代表から引きずり下ろして、後任に原口一博・元総務相を据える算段を講じていた」

 結果的にクーデターは未遂に終わったが、

「合流話が進まないのは、玉木さんが慎重派の保守系議員にまで気を使い“みんなで合流”にこだわりすぎるから。小沢さんは保守系議員なんてさっさと切ればいいと考えていて、新年会でも、小沢邸の一室を記者立入禁止にして、近しい議員たちと謀議していた。一方の立民もいよいよ懐事情が苦しく、国民の財布が欲しい。その辺りで小沢・安住両氏の利害が一致して、玉木降ろしが企てられたのでしょう」

 無益な駆け引きはまだまだ続く。

週刊新潮 2020年1月30日号掲載

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