近鉄はなぜあえて新型特急に「喫煙室」を設けたのか? 広報担当者に聞く
深々と座席に身を委ねて紫煙を燻(くゆ)らせる。そんな旅の情景がわが国で見られるのもあと僅(わず)か。今春からの法改正で、鉄道から「喫煙車両」が消えるという。世の大勢は拍手喝采でも、わざわざ新型特急に「喫煙室」を設ける鉄道会社があった。その不屈の心意気や如何に。
4月から施行される改正健康増進法では、屋内施設や飲食店などでの喫煙が原則禁止となる。鉄道会社でも、ひじ掛けに灰皿がついた「喫煙車両」が全廃される運びなのだ。私鉄では営業路線の総距離が日本一を誇る近畿日本鉄道(近鉄)も、2月1日からは全席禁煙になると発表した。...