THE W優勝の「3時のヒロイン」、3人組という壁を乗り越え、“第二の森三中”になれるか

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年末年始の出演回数は?

 12月9日に「女芸人No.1決定戦 THE W 2019」(日本テレビ系列)が放送され、「3時のヒロイン」がチャンピオンに輝いた。さらに22日の「M-1グランプリ2019」(ABCテレビ制作/テレビ朝日系列)では「ミルクボーイ」が優勝した。

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 上の2番組で栄冠に輝いた芸人は、年末年始にテレビ出演を一気に増やす。そして知名度を上げると、お笑いスター候補として名乗りを挙げる――。

 これが定番の展開だったのだが、どうも例年とは勝手が違うようなのだ。ミルクボーイの場合、多忙を伝える記事が掲載されてはいる。M-1の優勝者に関しては、毎年、似たようなニュースが報じられることをご存知の方も多いだろう。

 スポーツ報知は12月23日(電子版)に「M-1王者・ミルクボーイに出演オファー50件以上殺到 すでに多忙『一睡もしていない』」の記事をアップした。(註:引用時はデイリー新潮の表記法に合わせた。以下同)。

 ところが、あるコラムニストが年末年始のお笑い番組を実証的に調べると、意外な数字が浮かび上がった。

 それが堀井憲一郎氏。1月4日、YAHOO!ニュースに「正月ネタ番組で漫才を見せた回数2位はEXIT 203組中トップは誰か」の記事を投稿したのだが、文中で3時のヒロインもミルクボーイも出演数が伸びていないことを明らかにしたのだ。

 堀井氏は何と、1月1日から3日にかけて放送された、お笑い番組8番組に出演した147組を出演数順に並び替えたのだ。手間暇がかかった記事だが、まずベスト3を紹介させていただこう。

 1位は8番組のうち5番組に出演していたナイツで、2位は4番組のEXIT。3位は3番組の、オール阪神・巨人、爆笑問題、かまいたち、和牛、インディアンス、ミキ、ハナコ、四千頭身、まんじゅう大帝国――この9組だったという。

 つまり、3時のヒロインもミルクボーイも、ベスト3に選ばれた11組には入っていないのだ。彼らは一体、何番組に出演したのか、堀井氏の記事から該当する部分を引用させていただく。

《2番組に出た芸人は28組いる。/2019のM-1チャンピオンのミルクボーイが2つだった(略)おもったより少ない。ただまあ去年のM-1の本番は遅かったから(前年より3週遅い)ブッキングしにくかったのかもしれない。/3時のヒロインは「THE W」(女芸人No1決定戦)の優勝者で、彼女たちが出ていたのも2番組だった。3時のヒロインも、まず、はずさない。バランスが見事だとおもう》

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