月額4万円で地方の空き家や遊休別荘に住み放題 「ADDress」は地方創生の救世主になれるか

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フリーランスやテレワーカーの拠点に

 一昔前までは、ひとつ屋根の下で一緒に暮らす相手といえば、家族や恋人などが一般的だった。が、今やそれも多様化してきている。

「ADDressは、複数の物件に対して複数の人たちが借りる『N対N』(「大人数:大人数」という意味)の賃貸借契約を結んでいます。シェアハウスのように1つの物件を複数の人たちで共同利用するケースもあります」

 読者の中には、地方の空き家と聞いて、老朽化した物件をイメージする人もいるだろう。が、それでは利用者からは敬遠され、人は集まらない。ADDressは、提供する物件にリノベーションを施し、和や洋を基調としたモデルルームのような空間に仕上げている。

 また、ADDressが提供している物件は、オフィス環境を共有して打ち合わせや作業などができる「コワーキングスペース」も確保している。このようにシェアハウスとコワーキングスペースを組み合わせた施設を海外では「コーリビングスペース」と呼び、近年、利用者が急増しているという。

「今やインターネットでどこでも仕事ができるようになり、社員の働き場所を会社のオフィスに限定しない企業も増えてきました。また、従来は企業に社員が所属するというのが主流な働き方でしたが、今は組織から抜け出した個人がフリーランスなどで活躍するようになってきています」

 クラウドソーシング大手ランサーズの調査によれば、日本の労働人口の17%がフリーランスであり、今後も伸びていくと予想されている。

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