朝日新聞「投書欄」に突如登場した田中真紀子の遠吠え

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 昨年12月30日、朝日新聞の投書欄「声」に突如登場したのは、田中真紀子元衆院議員(76)である。

〈立法22年 描いた夢に出会えた〉

 と題された真紀子サンの“声”。その内容は、1997年に彼女が議員立法で成立させた、教員免許取得要件に高齢者施設や養護学校などでの体験を義務付ける「介護等体験特例法」を自賛するものであった。

 これには、永田町関係者も呆れ返る。

「真紀子さんは、12月10日の毎日新聞でもインタビュー記事に登場。政権批判を繰り広げ、国政復帰の可能性を聞かれると、“私を担ぎたいという人たちがいたら出るかもしれません”“実は私、政界を『引退する』とは一度も言っていない”と真紀子節を炸裂させているんです。今回の投書の内容といい、よほど永田町に未練があるのでしょう」

 ところが、そんな真紀子サンの熱意とは裏腹に、地元では、

「何をいまさら……」(旧民主党新潟県連関係者)

 と冷ややかな声がしきり。

「彼女は14年の総選挙で新潟5区の候補に内定しながら、負け戦になると見るや勝手に出馬を辞退。敵前逃亡の前科がある彼女はすでに忘れられた存在です」

 さらに、

「地元の事務所も開店休業状態で、帰郷はもっぱら、夫の直紀さんが社長を務めるファミリー企業『越後交通』の経営に口を差し挟むため。公認会計士の長男に政治家を継ぐ意思はなく、彼女も政治家の家系が断絶することに焦りはあるよう。ただ、国政復帰は至難の業で、メディア露出は目立ちたがり屋の悪癖が出ただけでしょうね」

 真紀子サンの遠吠えは、まだまだ続きそうである。

週刊新潮 2020年1月16日号掲載

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