新国立競技場「狭すぎる座席」「喫煙エリアなし」で不満続出

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「まるで缶詰に押し込められたかのようでした」

 とこぼすのは、元日に行われたサッカー天皇杯決勝の観戦者。新国立競技場のこけら落しとあって、チケットは発売即座に完売。そんなプラチナチケットをゲットできたというのに不満たらたらなのである。

「とにかく、前の席との間隔が狭すぎる。トイレや売店に行きたい時、自分より外側に座っている人全員にいったん通路まで出てもらわないといけないんです」

 ちなみに、この観戦者氏、身長173センチ、体重66キロと、とりたてて太っているわけではない。

「その上、通路が少なくて、一列に20席ほどある。私はあいにくその真ん中くらいだったので、席を立つとき、7人に迷惑をかけることに。本当は新しい競技場をあちこち散策したかったのですが……」

 座ってしまった以上、じっと我慢して座り続けるしかなかったのだとか。

「私は、飛行機に乗る時と同じ“地獄”を味わいましたよ」

 と憤慨するのは、同じく天皇杯を観戦した愛煙家氏。

「ハーフタイムに一服、と思ったんですがね。競技場内に喫煙エリアは全く無い。なので、競技場を出て吸おうとしたら、“再入場できません”だって」

 だが、どうしても我慢できない客がいて、“わかってるよ!”と罵声を残して場外に消えたという。

「競技場周辺にも喫煙できそうなところはなかったし、(競技場がある)新宿区は路上喫煙禁止だから、どこまで行ったのやら」(同)

 もっとも、愛煙家氏はヨーロッパにまで観戦に出かけるほどのサッカーフリークとのことだが、

「ヨーロッパのスタジアムも全面禁煙が多いんだけど、皆、柱の陰とかで不良中学生みたいにたむろして吸ってるよ。日本人は律儀なんで、天皇杯ではそんな輩は見かけなかったけど……」

 東京五輪を訪れる外国人のお行儀が良ければいいのだが。

週刊新潮 2020年1月16日号掲載

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