ヘンリー王子夫妻“王室離脱”の波紋 メーガン妃が黒幕で英国国民から“悪妻”と認定?
「閉ざされた王室」への失望
昨年1月、メーガン妃は妊娠6か月を発表。出産によってメーガン妃へのバッシングが下火になるのではとの観測もあったというが、むしろ世論の怒りは増していく。
木村氏の記事「メーガン妃にマタハラの嵐『妊娠はウソ』『わがまま妃』出産前にツイッターと英メディアが集中砲火」(19年4月18日)と、前出の「メーガン妃とヘンリー王子が英王室を離脱する 年の半分カナダに移住」(20年1月9日)から、メーガン妃の“問題行動”を振り返ってみよう。
◆結婚式前後からメーガン妃を支えてきたスタッフ3人が相次いで辞任。「難しいお妃」「わがまま妃」というニックネームがつけられ、「メーガン妃は独裁者のように振る舞っている」と批判した。
◆サン紙はメーガン妃が「聖ジョージ礼拝堂がかび臭いので礼拝堂全体に空気清浄機を置くよう」求めたと報道。
◆出産に備えるため、ロンドン郊外のウィンザーにあるフロッグモア・コテージを300万ポンド(約4億3789万円)かけて改装。
◆米ニューヨーク市にある五つ星ホテルのペントハウスで行われたベビーシャワー(編集部註:アメリカ発祥の妊婦を祝うパーティー)には、女子プロ・テニス選手のセリーナ・ウィリアムズやジョージ・クルーニーの妻で人権弁護士アマルら著名人が参列。費用は20万ドル(約2200万円)とも報道。
◆ジバンシーの詰まった洋服ダンスに78万7000ポンド(約1億1300万円)。メーガン妃38歳の誕生日を祝うためスペインのリゾート・イビサ島にプライベートジェットで往復。プライベートジェットのチャーター代は片道2万ポンド(約285万円)。イビサ島6泊のご予算は12万ポンド(約1700万円)。
こうしたメーガン妃を、木村氏は記事で《エリザベス女王はストッキングが伝線するとハロッズに繕いに出していました。ハリウッド女優だったメーガン妃は派手で華があり、英国伝統の倹約精神からはかけ離れています》と指摘した。
「メーガン妃のパワーエリート的な行動の数々に、まず国内の白人貧困層が反発します。すると保守系大衆紙は更に批判。ハリー王子とメーガン妃は態度を硬化させるという悪循環が繰り返されました。そして決定的な“決裂”“となったのが、皮肉なことに昨年の5月6日の男児誕生でした。夫婦は慣例を破り、国家的慶事の情報開示に消極的な態度を示したのです」(同・木村氏)
ヘンリー王子とメーガン妃は「出産をプライベートにしたい」という希望を表明し、高額の費用で改装したフロッグモア・コテージに引きこもっていた。
「驚かされたのは、実際の出産から8時間後になって、やっとメールで出産が発表されたことです。そもそも公人中の公人であるロイヤルファミリーに、プライバシーは存在しません。さらに王位継承権を持つ子供が誕生したのですから、最高レベルの透明性と情報開示が求められるのは言うまでもないでしょう。『開かれた王室』と真逆の『閉ざされた王室』が出現し、とうとうイギリス世論はメーガン妃に愛想を尽かすようになったのです」(同・木村氏)
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