ヘンリー王子夫妻“王室離脱”の波紋 メーガン妃が黒幕で英国国民から“悪妻”と認定?

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メーガン妃を「奴隷の子孫」と報道

 父親が高額の宝くじに当選したとの報道もあるが、メーガン妃は中学と高校を名門の私立校に通い、大学はやはり名門私立のノースウェスタン大学に進み、演劇と国際関係を学んだ。

 卒業後はアルゼンチンのアメリカ大使館に勤務するなどしたが、2002年に女優としてデビュー。端役をこなすだけの日々が続いたが、「SUITS/スーツ」のレギュラー出演者に抜擢。2011年6月から放送が開始されると、一気に知名度が上昇した。

 同じ11年9月に映画監督やプロデューサーなどを務めるトレヴァー・エンゲルソン(43)と結婚するが、13年に別居を経て離婚した。

 こうした経歴を持つ女性とヘンリー王子が婚約したことが発表されたのだ。我々日本人でも、イギリス国内が蜂の巣をつついたような騒ぎになったことは簡単に想像がつく。

 ヘンリー王子は1984年生まれの35歳。英国王位の継承順位は第6位だ。何よりも母親が故・ダイアナ妃(1961〜1997)であり、長男のウィリアム王子(37)と共に国民的人気の高い王子とされてきた。

 そんな彼が人生の伴侶として選んだ相手は3歳年上のバツイチ、さらにアメリカ人という“外国人”であり、黒人と白人のハーフだった。

 保守系大衆紙はメーガン妃を「奴隷の子孫」呼ばわりするなど、結婚に大反対する論陣を張った。木村氏が当時を振り返る。

「イギリスの王室といえば、全世界で植民地を支配した過去を持ちます。奴隷貿易で巨額の国富を築き、禁止したのは何と1807年、19世紀に入ってからでした。メーガン妃が“奴隷の子孫”なのは事実とは言えます。そんなバックグラウンドを持つ女優さんとヘンリー王子が結婚するという発表に、私も色々なことを考えさせられました。大衆紙の強烈な論陣に賛意を示すイギリス国民が、一定数は存在したのも事実です」

 しかしイギリス王室は、2人の結婚を一貫して支持したという。

「メーガン妃の父親は2016年に自己破産するなど、波瀾万丈な人生を送っています。そうしたこともあってか、メーガン妃と父親が不仲であることは世界中の人々が知っています。結局、結婚式に父親は参列しませんでした。そのためチャールズ皇太子が(71)が実父の代理としてバージンロードで彼女をエスコートしました。それは英王室が2人の結婚を全面的にバックアップしていることを国民に示す形になったのです」(同・木村氏)

 ところが、メーガン妃とイギリスのメディア、そして国民との蜜月は、長続きしなかった。例えば18年8月、ファッション誌「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」(日本語電子版)は「ハリー王子&メーガン妃が、ジョージ・クルーニーのプライベートジェットでバカンスへ」の記事を掲載している。

「ハリー王子とメーガン妃の行動は、伝統的なイギリス王室のものではなく、アメリカの“パワーエリート”に類似したものになっていきました。要するに“高貴なる義務”を負う王族の一員というより、日本語の“セレブ”に近い印象を持たれるようになったわけです。夫婦の友人として登場する人物も俳優のジョージ・クルーニー(58)や歌手のビヨンセ(38)、プロテニス選手のセリーナ・ウィリアムズ(38)という著名人が目立つようになっていきます」(同・木村氏)

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