テレビ復帰「木梨憲武」、学生のノリは今も健在、今年も「とんねるず」復活はなし?

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安田成美のおかげ

「ただ、彼が次々といろいろなことに手が出せるのは、ひとえに妻の安田成美さんのおかげと言われています。番組でも歌っていましたが、安田さんへの感謝を歌った曲がアルバムには入っています。基本的にノリさんは安田さんには頭が上がらないそうです」

 木梨が妻を“成美さん”とさんづけて呼んでいることはよく知られる。

「そんなノリさんも、実は唯一、許していないのが絵の管理だそうです。ノリさんは、ずいぶん前から個展を開いていますが、描きためた絵が倉庫でめちゃくちゃ場所を取っているそうなんです。安田さんはよく、『早く捨ててほしいんですよ』なんて笑いながら話したりしています。さすがにノリさんも捨てたくはないそうで、絵を買ってくれた人に原画をプレゼントしたりして、在庫を減らそうとしているようです」

 その絵は業界ウケも良く、芸能人にも購入する人がいるとか。

「気負いを感じさせないんですよ、彼も彼の絵も。そのあたりが相方のタカさんとは対照的です」

 18年3月、「とんねるずのみなさんのおかげです」(フジテレビ)に始まり「みなさんのおかげでした」まで30年以上にわたって続いたコンビの番組が終了すると、木梨をテレビで見る機会は極端に減った。

 一方の石橋貴明(58)は、翌月から“大人のノスタルジーを刺激するトーク番組”「たいむとんねる」(フジ)をスタート。さらに同年11月には、「おかげでした」の名物企画だった「細かすぎて伝わらないモノマネ」を特番として復活させたが、そこに木梨の姿はなかった。

「あくまで、とんねるず時代の全盛期のままでいようとするタカさんに対し、ノリさんは別のことをやり始めた。映画に主演したり、ラジオのレギュラーを始めたときも、“年だから、朝が早くていい”などとファンに聴かせようといった気負いを感じさせなかった。音楽活動にしても、ちょうど同じ時期にタカさんも新譜を出しているんです。野猿の元メンバー二人と組んだ“B Pressure”という名義で、後藤次利さん作曲、秋元康さん作詞という、昔のまんまの作りでした」

 懐かしさはあっても、新しさは感じられない。どうせなら、とんねるず名義で作ったほうが話題になっただろう。

「決して仲が悪いとは思いませんが、二人の面白いと思うもの、やりたいことの違いがあるため、とんねるずとして活動するつもりはないのでしょう。『スポーツ王』に関しては、二人ともスポーツ好きという趣味が重なっているのと、普通なら絶対に出演してくれないスポーツ選手が、とんねるずの番組なら出てくれますからね。ちなみに、ノリさんの新しい物好きは、とんねるず時代から変わっていません。NHKの『紅白』でも、初出場3回(とんねるず、憲三郎&ジョージ山本、野猿)という記録を持っているくらいですから。彼が『みなさんのおかげでした』終了前に、『あさイチ』(NHK総合)に出演した際、今後の活動について、『また新しい話があれば、企画できそうなことがあればやろうって……』と語っていました。昨年は、とんねるずとしてライブを開催するのではないかと話題になったことがありましたが、いまだに実現しないのは、ノリさんにとって新しい話ではなかったからかもしれません」

 とんねるずは今年、コンビ結成40周年を迎える。

週刊新潮WEB取材班

2020年1月12日掲載

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