私は遺伝性難病のわが子を手にかけ… 命の選別という「出生前診断」ルポ

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命の選別という「出生前診断」に母親の懊悩――河合香織(1/2)

 遺伝性の難病を抱えて生まれたわが子の将来を憂え、母親は幼い命を手にかけた。この先、辛い生を味わわせるのは忍びないと。では出生前診断を受け、事前に難病と分かっていたら、果たしてその子は生を享(う)けていたのだろうか……。「命の選別」の意味を問うルポ。

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「やっぱり出生前診断を受けたかった。今もそう思っています。自分のしてしまったことを考えると……。病気の子であっても育てようと思っていたけれど、結局私が精神的に弱かったんだと思います」
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