TBS「グランメゾン東京」が12月29日の最終回で、最高視聴率を記録した“深い意味”
キムタク完全復活か!? 「グランメゾン東京」(TBS系)は最終回(12月29日)で視聴率16・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)を叩き出した。平均視聴率は12・9%と、昨年に放送された“日曜劇場”ドラマでは最高の結果となった。年が明け、1月4日、5日の2夜連続で放送された主演ドラマ「教場」(フジテレビ)も、それぞれ15・3%、15・0%と快進撃が続いた。
このままキムタクの活躍が続くのか! だが、業界関係者に聞くと、「それはわかりませんね」と素っ気ない――。
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デイリー新潮は、「『グランメゾン東京』はなぜ異例の全11話になったのか 最終回の期待と不安」(12月28日配信)で、最終回が年の瀬も押し迫った12月29日に放送される理由を報じた。通常10話編成の日曜劇場だが、第10話が放送される12月22日には、裏で強敵「M-1グランプリ」(朝日放送制作/テレビ朝日系)が生放送されるため、数字の低下は必至。それを避けるため、あえて29日に11話を放送するという戦略だった。そして、そのアイデアはキムタク自身から出たものだった、と……。
結果を言えば、最終回の視聴率は16・4%(第10話は11・1%)とシリーズ最高、平均視聴率を12・9%に押し上げた。キムタクの読み通りとなったのだ。
さらに冒頭の通り、年が明けて放送された「フジテレビ開局60周年特別企画 新春SPドラマ『教場』」も15%超えと幸先のいい年明けとなった。民放プロデューサーが言う。
「視聴率がよかった最大の要因は、年末年始の編成が上手くいったからでしょう。正月のドラマを見ると、1日の『相棒 元日スペシャル』(テレ朝系)が16・7%、2日の『ギボムス(義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル)』(TBS系)が16・0%など、総じて数字を取っています」
とはいえ、「グランメゾン」の最終回は、他局が軒並み年末特番を放送する中で、見事に勝ち取った数字である。
「むしろ29日は、年末に放送されたドラマが少なすぎたため、『グランメゾン』にドラマ好きが集まったからだと思います。事実、この日の目玉である『イッテQ 超豪華3本立て年忘れ爆笑2時間SP』(日本テレビ系)は12・9%、『ポツンと一軒家 2時間スペシャル 2019年最後の放送!』(朝日放送制作/テレ朝系)は15・4%でした。ドラマ好きの視聴者は一定数いるんですよ」
最近の連ドラは12月2週目あたりで最終回を迎えるのが相場だ。
「最近はそうなっています。1クール全10話ですから、秋ドラマは10月2週あたりにスタートして12月2週あたりで最終回です。しかし振り返ってみると、昭和後期の頃は、どの局も1クール全13話でしたから、10月第1週にスタートして12月末まで放送するのが当たり前でした」
各局、なぜドラマを早めに終わらせてしまうようになったのか。
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