清水章吾から40年にわたるDV被害 告発の妻「作られた鬼嫁キャラ、辛かった」

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「虐待に見られても仕方ない」

男 なんだこの野郎!

妻 なんだとはなんだ。

娘 もう、やめ、やめ、ちょっと警察呼んでくる。

男 ぶっ殺すぞこの野郎!

 これは3年前に録音された音声だ。“男”は清水その人である。

 再びハルマンさんの話。

「清水がいきなり、見知らぬユーチューバーに私のアトリエを撮影させると言い出したので反対すると、“ぶっ殺すぞ”と言って暴れ出したんです」

 ハルマンさんと絹子さんは現在、画家として生計を立てている。

「そのとき清水は、止めに入ってくれた絹子の顔を殴りました。その後110番してパトカーが来て、清水は“今後二度と暴力は振るわない”という念書を書かされました。今もDVは続いています。先日も病院で“睡眠薬をくれない”と暴れて、病院を出入り禁止になりました」

 かくなる上は、清水本人にも話を聞かねばなるまい。

―─食事の時、絹子さんだけ床で食べさせた?

「ないよ。ないよ。誰が言ったの? そんなこと」

―─ご本人から聞きました。

「どうしてそういうこと言うんだろ、あの子は」

――残飯を食べさせていた?

「なーにそれ! とんでもない。なに作り話してるの」

――警察に念書を出した?

「それは事実だよ」

――ということは、警察は暴力を認めた?

「言葉の暴力です。それだったら僕も言いますけど、ずっと僕に金銭的なプレッシャーをかけてますよ。働かなきゃ、働かなきゃ、って。これは言葉の暴力ですよね」

――絹子さんの髪を根元から切った?

「ないよ。そんなの」

――学校でのいじめの内容を聞いて喜んだ?

「嬉々としてなんかいないよ。“あなたが悪いんじゃない?”って言っただけで」

――虐待していたのでは?

「虐待に見られても仕方ないことはあったよ。反抗ばっかりするから。“ダメだよ”って言いながら、こう(手を振り下ろすしぐさ)」

――絹子さんはトラウマになっているようですが。

「トラウマはこっちだよ。はっきり言って、あの子を引き取らなければよかった」

――絹子さんを折檻した?

「折檻なんかしないよ。再婚して引き取って育てるのがどれだけ大変か。そこをあなたは評価してないじゃない。言うことを聞かないから折檻するんですよ」

――ハルマンさんを鬼嫁キャラに仕立てたことは?

「まあテレビ的な演出はあります。ジャガー横田とかもそれで売れてたから」

――絹子さんの額の傷は?

「知らないよ。全部僕をはめようとしてるんだ」

――引き出しで殴った?

「引き出しじゃないって」

――では何で殴った?

「殴ってないよ」

――なぜ殴った?

「言うことを聞かないからだよ! 皆だってそういうときあるでしょ。殴ったのは問題じゃない。大人になるためにやったことで」

――ハルマンさんたちときちんと話し合っては?

「怒るからダメだよ。外国の血が入っている人はすぐ怒るから」

――家を出る気はある?

「(キレ気味に)お金がないんですよ!」

 離婚後も、ハルマンさんに“介護保険料6800円が払えない”などと泣きつく始末。そういうときだけは懇願調で下手に出るという。

 DVも、頭ごなしに否定してみせつつ、問い詰めると本音をポロリと漏らしてしまう、という具合である。

 ハルマンさん、絹子さんとも口を揃えて「一刻も早く出ていって」と言うのだが……。

週刊新潮 2020年1月2・9日号掲載

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