TBS上層部は頭を抱えている……志らく「グッとラック!」を止めるに止められぬ事情

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事務所がねじ込んだMC

 TBSには《志らくのMCは見る気がしない》、《国分のビビットのほうがよかった! 戻してほしい》などと言った意見が寄せられているという。ならば、さっさと『グッとラック!』を打ち切ればいいのに。

「簡単にはいかないんです。志らくがMCに抜擢されたのは、所属するワタナベエンターテインメント(以下、ナベプロ)のおかげです。彼はナベプロの文化人枠です。そこの先駆けといえば、林修(54)です。予備校教師として人気が出てきた彼をナベプロ会長が真っ先に口説いてマネジメント契約を結んだ。そして民放各局に売り込みまくって、現在、各局でレギュラー番組を持つまでになった。しかも彼がMCを務める番組には、ナベプロが制作として加わり、陣頭指揮も執っている。なので結構儲かるわけです。このやり方を志らくでも踏襲しようとしたのです」(同)

 当初、志らくは、師匠の談志が「なんで志らくはもっと売れないんだ」と生前に語っていたことから、師匠に喜んでもらうためにテレビに出るようになったと語っていた。

「ナベプロが狙ったのは“第二の林修”です。そこでまずは、同じナベプロ所属の恵俊彰(55)がMCを務める『ひるおび!』に、コメンテーターとして登場させた。そして彼の歯に衣着せぬ発言が炎上したり、話題に上るようになると、各局に売り込みを開始。なかでも恵の推しで、TBSで志らくのMCが決まったと言われています。8年連続首位という優良番組のMCである恵の頼みを、TBSだって無下に断れません。こういう経緯から、すぐに打ち切るわけにもいかないんです」(同)

 だが、『ひるおび!』の数字まで下がり始めたとなると、話が違ってくる。

「志らくをねじ込んだナベプロも、頭を抱えているようです。このままでは『グッとラック!』どころか、『ひるおび!』の寿命まで縮めかねません。ナベプロ側から『グッとラック!』の打ち切りを申し出てくれるといいんですけどね」(同)

 そんな中、『グッとラック!』では、週刊文春デジタルが発表した「好きなコメンテーター」ランキングを取り上げた。昨年圏外だった志らくは、「好きなコメンテーター」で11位、「嫌いなコメンテーター」では2位に急浮上。この結果に、当人はこう宣った。

「10人に好かれるやつは偽善者で、10人に嫌われるやつは悪党で、5人に好かれ、5人に嫌われる人が本物だから。両方に入っているのが本物ですから、じゃあ入っていないやつはどうなんだってなっちゃいますけど……」

 ニセモノでいいから数字を取れ、と思っている関係者は少なくないはずだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年1月6日掲載

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