北海道胆振東部地震は「人造地震」だったのか 日本ではタブー視され研究が進まないワケ

国内 社会

  • ブックマーク

 我々がよく知る地震は、地下の岩盤がずれることで発生する“自然現象”だ。しかし海外の多くの研究では「人造地震」のリスクが指摘されている。地下資源開発やダム建設など“人間の活動”が引き起こす地震を指すが、日本ではこの研究はまったく進んでいない。それどころかタブー視されているという理由について、武蔵野学院大学特任教授で地球物理学者の島村英紀氏に聞いた。

 ***

“過去150年の間に、人間の活動が原因の地震は728カ所で起きた”

 これは、アメリカの権威ある科学雑誌「Seismological Research Letters」2017年版に掲載された論文の一説だ。...

つづきを読む