「美智子さま」吐血を週刊誌に責任転嫁、宮内庁こそが“二重権威”演出の張本人
役所が機能せず
本誌(「週刊新潮」)は2カ月前、公益財団法人「菊葉文化協会」が宮内庁の許可を得て製作・発行する来年の「皇室カレンダー」において、天皇皇后両陛下より先に上皇ご夫妻が登場なさるという“異変”について報じた。この協会の代表理事には、かつて上皇さまの“側近中の側近”だった羽毛田信吾・元宮内庁長官が就いている。また先ごろ、11月30日に54歳のお誕生日を迎えられた秋篠宮さまが、当日まず仙洞御所の上皇ご夫妻を訪ね、続いて赤坂御所の両陛下に挨拶されるという“イレギュラー”な動きをなさっていたことも報じたばかりである。
そして、即位関連の儀式が続いたこの間、10月23日に赤坂御所で催された「茶会」についても、複数の週刊誌が“二重権威の懸念”との観点から報じていた。それらは、18カ国の王族を両陛下がもてなす場に上皇ご夫妻も遅れて合流され、加えて上皇后さまだけが和服姿だったことから、ひときわ目立ってしまわれたという旨の記事であった。
最近の上皇后さまのご様子を知る関係者が明かす。
「美智子さまは、周囲に“陛下と私が、新しい時代を迎えるにあたって最も心を砕いてきたのは、国民に二重権威と映ってはならないという点でした”と仰っています。ところが、令和に入ってその点を指摘する記事がいくつも出てしまった。これに美智子さまは“今までそうならないようにずっと気を留め、注意して行動してきたことなのに、実際にああした報道がなされてしまった。だから、とてもつらいのです”とも漏らされているのです」
すなわち、一連の報道にもっぱらネガティブな感情をお持ちだというのだ。ご不調が続く中、一時期とはいえ嘔吐の症状がみられたことは、まことにおいたわしい。が、さる皇室ジャーナリストが言うには、
「カレンダーの件は、元長官をはじめ“上皇さまにお仕えしてきた”という思いがひときわ強い人たちが、平成時代そのままに作業を進めてしまった結果だと思います。また、秋篠宮さまのご挨拶の順番についても、当日は両陛下のご都合もあって順序が逆になったとはいえ、時間帯を後にずらせば本来通りに行うこともできたはず。これらの調整、コントロールは役所が徹底しなければならないはずなのに、そうした部分がまるで機能していない。だから、国民には二重権威が生じていると映ってしまうのです」
(2)へつづく
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