ボーナス額に不満な50代男性。少ないボーナスを預金するだけでいいのか考えた
ボーナスの一部でつみたてNISAデビューもしてみよう!
山本先生:ふるさと納税で2万円ほど使いましたね。でも、実質負担額は2千円程度です。
吉田さん:あとは、手元に残します。
山本先生:前も言いましたが、定期預金にあずけても0.02%しか増えないんですよ。40万円預けても、1年で80円。
吉田さん:まかせてください、つみたてNISA口座を開設したんですよ。やっと。
山本先生:あら、すごい! 進歩ですね!
吉田さん:はい、この口座に現金を振り込めばいいんでしょう?
山本先生:まさかと思いますが、つみたてNISA口座にお金を振り込んで完了!……とは思ってないですよね?
吉田さん:えーと、どうするんでしたっけ……?
山本先生:その口座に入れて、なにか金融商品を買ってください。つみたてNISAは、長期の積み立て、分散投資に適した一定の投資信託が買えます。初心者にとって低コストで比較的安全な商品に絞られているんです。もちろん投資なので、元本は保証はされませんが。
吉田さん:iDeCoは途中で解約できず60歳まで引き出しできないと聞いたので、やってないんですよ。
山本先生:つみたてNISAは年間40万円まで、20年間積み立てられます。この間税金はかかりません。引き出しはいつでもできるので、お子さんの大学進学のための教育資金作りによさそうですね。
吉田さん:株や投資信託で利益が出ると税金がかかるけど、この口座で買った商品の利益には税金がかからないということですよね。
山本先生:そうです。投資だから、もちろん元本割れの可能性もゼロではありませんが、利益を出してNISA制度のメリットをしっかり享受していきたいですね。
吉田さん:でも欲を出さず、固い投資信託を選びますよ、私は。
山本先生:「パッシブ型」「コスト安」このあたりのキーワードでまずは勉強をはじめましょうか。
〈今日の学び〉
・ボーナスの額面と手取りの違いを意識してみよう。
・贅沢気分はふるさと納税で味わおう。12月31日23時59分までに今年分を決済しよう。
・つみたてNISAの口座で購入できる金融商品は低コストで比較的安全な投資信託に絞られている。
[3/3ページ]