桃田賢斗も翻弄される「バドミントン協会」内紛ラリー 虚偽報酬? 告訴も検討
東京五輪目前というのに、バドミントン協会は大丈夫か? そんな問題がある。協会トップの横暴やカネをめぐって内紛の火種が燻り続け、爆(は)ぜる寸前だという。
不祥事を乗り越えた桃田賢斗選手(25)は、見事、世界ランクトップの座に就いた。五輪での金メダルも大いに期待できそうだ。しかし現在の日本バドミントン協会が代表選手のサポートに万全を尽くせるかというと、首を傾げざるをえない。
なぜなら、協会トップへの不満を募らせた協会関係者による抗議文書に対し、協会が警告書を送る。内部でそんな批難の“ラリー”が行われているのである。
協会関係者の怒りの矛先が向いているのは、おもに、元衆議院議長である綿貫民輔名誉会長や関根義雄会長、銭谷欽治専務理事の3氏。憤る協会の元理事に聞いた。
「いよいよ刑事告訴を考えるところまできています。元凶は、関根会長と、実質的に協会を仕切る銭谷専務理事です。常勤以外の理事は無報酬と定款にある。ですが協会は、銭谷専務理事に2013年からの9カ月、月に約30万円支払っていました。常勤の理事ではないのに常勤と偽っていたんです。関根会長の差配でしょう。昨年、それを示す内部文書を入手しました」
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