「水ダウ」クロちゃんは行き過ぎた演出 視聴者を向いて番組作りをしないスタッフの罪

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視聴者は“眼中にない”スタッフ!?

 ツイッターで「モンスターアイドル パワハラ」と検索してみると、批判のツイートがずらりと並ぶ。(註:引用時はデイリー新潮の表記法に合わせた、以下同)。

《今更だけど水曜日ダウンタウンのモンスターアイドル見たけど胸糞悪すぎる。女性をおもちゃにしか思ってないし、セクハラ、パワハラ、差別を詰め込んだ番組》

《モンスターアイドルただのセクハラとパワハラのオンパレードで恐怖》

《モンスターアイドル見てると、うちの店長とクロちゃんが同じで気持ち悪い。パワハラ、女性への発言が気持ち悪い》

《BPO仕事してください ヤバ過ぎるでしょ セクハラ三昧パワハラ三昧ですよね 観てて気分悪いし、さすがに笑えないわ》

「かつての低俗番組と言えば、『金曜10時!うわさのチャンネル!!』(日本テレビ系列・1973〜1979年)や、『コント55号の裏番組をぶっとばせ!』(同・1969〜1970年)を思い浮かべますが、いずれも高視聴率でした。人気番組に良識派が噛みつくから議論の広がりがあったのです。しかし『水ダウ』はビデオリサーチが調べる関東地区の視聴率でも、録画予約の視聴率でもランクインすることは滅多にありません。何のためにわざわざ顰蹙を買う番組を制作しているのか、理解に苦しむという批判もあります」(同・記者)

 民放キー局でバラエティ番組の制作に携わるスタッフは、「個人的には面白いと思いました」と評価しながらも、「やはり、あの内容ではBPOに審査されてもおかしくないレベルだと思います」と指摘する。

 TBSでは今年9月、「クレージージャーニー」と「消えた天才」で、やらせなどの不適切な演出が発覚。定例会見で社長が謝罪し、10月に2番組の終了を発表した。

「やらせ問題で、TBSは全社をあげて反省したはずです。にもかかわらず、『水ダウ』で、これほどギリギリを攻めた企画を放送するのですから、本当に大丈夫なのだろうかと心配になるほどです。ただ、『水ダウ』の問題は簡単で、スタッフがダウンタウンのお二人を笑わせることだけに懸命で、視聴者を向いて番組を作っていないため、こんな企画が放送されてしまうんです」

 気がつけば、ビートたけしは72歳、明石家さんまは64歳、そして松本人志と浜田雅功は56歳。若いディレクターやプロデューサーにとっては“祖父”という存在に近い。子供の時からテレビで見ていた芸人が、いまだに現役で働いていることになる。彼らにとっては、まさに雲の上の人だ。

「大御所ですから『一緒に面白い番組を作りましょう』なんて雰囲気になるはずもない。『水ダウ』のスタッフなら『とにかく松本さんに笑ってもらいたい』ということしか考えてないでしょう。また不思議なことに、どんなに酷い企画でも、ギャラが安くても、必ず出演者も見つかります。こんな背景から、『水ダウ』は今も放送が続いているというわけです」

 このスタッフ氏によると、“ご意見番”を務めるべき松本はパネラーを務めているため、事前にVTRを見ていない可能性があるという。それが事実なら、浜田の“良識”が頼りというわけだ。

 こうして、いよいよ豆柴の大群がデビューするのを待つばかりとなったわけだが、ネットメディアでは新しい“トラブル”が報じられている。「クロちゃんプロデュース『豆柴の大群』CDがメルカリに大量出品の残念度!」(アサ芸プラス:12月19日)という記事だ。

「デビューCDは『続行』、『解任』、『解任&罰』の3種類が制作され、最も売れ行きがよかったものがクロちゃんの未来を決めます。当然、少なからぬ視聴者が『解任&罰』という展開を期待しているようなのです。おまけに、そういう目的で購入した層はデビュー曲自体には無関心です。CDを買うことで“投票”を済ませたら、いらなくなったCDはメルカリに売ってしまうという記事内容でした」(前出の記者)

週刊新潮WEB取材班

2019年12月22日掲載

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