「水ダウ」クロちゃんは行き過ぎた演出 視聴者を向いて番組作りをしないスタッフの罪

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松本や浜田も困惑

 特に12月4日の放送は話題となった。クロちゃんはカエデ(20)とナオ(20)という2人の女性に恋愛感情を抱き、2人も「男性としても魅力的」と口を揃えていた。

 だがクロちゃんは「自分がプロデューサーだから、2人は調子のいいことを言っているのではないか」と疑い、アイカを“スパイ”に仕立て上げた。

 アイカが調査すると、ナオの二面性が発覚。クロちゃんが「自分に恋愛感情を持っていると言うのは嘘だろう。全部分かっているぞ」と詰問すると、ナオは泣き出してしまう。

 だが詰問の結果、ナオや他の候補者にもアイカのスパイ疑惑が浮上する。彼女たちが問いただしていると、そこにクロちゃんが登場。スパイの存在を認め、候補者たちに「嘘をつくヤツは入れたくない」と説教を始めるのだった

 だが、すぐテレビ画面に「このあとクロちゃんの行き過ぎた言動があったため一部シーンをカットしてお送りします」とのテロップが表示。候補者たちが泣き崩れる場面が映し出されたことから、ネット上では「どんな言動だったんだ」と注目を集めた。

 一事が万事、こんな具合だ。一応はアイドルが誕生するまでを密着するという体裁を取っている。しかしながら実際は「クロちゃんはどれだけクズか」を呆れながら眺めるという企画になっていた。

 こんな演出に反感を抱く視聴者は少なくないだろう。いや、出演者も手放しで喜んでいたわけではない。ゲストだけでなく松本や浜田もVTRを見ながら困惑の表情を浮かべたり、「それは違うやろ」と不満を漏らしたりすることが定番となっていた。

 12月18日に放送された回では、たむらけんじ(46)が「MONSTER IDOL」の冒頭で「浜田さんの大好物」と言い、浜田も同意するように拍手する様子が流された。しかしVTRが終わると「疲れるわ!」とツッコミを入れたのだ。

 この日は「1番のお気に入り」とクロちゃんが公言していたカエデを落選させるという意外な展開でも話題を集めた。おまけに理由を「本当に好きになったから」とし、「アイドルに手を出すわけにはいかないから落選させ、告白して彼女にする」と説明した。

 これにはスタジオも「はるか上を行く最低度」と批判の嵐だった。最後にクロちゃんが登場すると浜田が無言でビンタ。この企画が浜田にとっても不快感すれすれであることが浮き彫りになった。

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