口の中を清潔に、喉を鍛える…「老人の悪友」誤嚥性肺炎との付き合い方
誤嚥性肺炎ゼロの介護施設は何が違うのか(2/2)
誤嚥性肺炎というと、その名からイメージするのは、食べ物を間違って飲み込んでしまった際に起こる病気、というものが普通であろう。
ところが、唾液や痰が気管に入ることでも肺炎は引き起こされる。実はこちらの方が割合が高く、より深刻なのだという。
原宿リハビリテーション病院の稲川利光・筆頭副院長は言う。
「普通の誤嚥であれば、むせたりするので本人も気づく。しかし、嚥下や咳反射の機能が衰えている高齢者の場合、唾液や痰が、寝ている間にいびきなどに合わせて気管から肺に入ってしまうケースもあります。...