「山口敬之」記者はいかに「安倍官邸」とベッタリか 週刊新潮の取材から再検証
2019年12月18日に判決が下った総理ベッタリ記者・山口敬之元TBSワシントン支局長(53)とジャーナリスト・伊藤詩織さん(30)との名誉棄損訴訟。山口記者に330万円の支払いが命じられた一方で、準強姦逮捕状を握り潰した当時の警視庁刑事部長、更に総理のペットと称される内閣情報官はその後トントン拍子に出世。政権と運命を共にするエリートの人生すごろく――。(2017年7月13日号掲載記事を編集のうえ再掲載)
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【事件の経緯については記事「あの夜何があったのか――「山口敬之」準強姦逮捕状が握り潰されるまでを改めて振り返る」https://www.dailyshincho.jp/article/2019/12191530もご参照ください】
まずは事件当時、警視庁の刑事部長だった中村格(いたる)氏について。
中村氏は事件の後、警察庁組織犯罪対策部長、そして警察庁の総括審議官を経て、現在は警察庁ナンバー3の官房長を務めている。同期には刑事局長の露木康浩、警備局長の大石吉彦など人材が揃うが、差し当たって次の次の警察庁長官の大本命だ。
以前に本誌(「週刊新潮」)は、中村氏を直撃しているが、その際に、〈(逮捕は必要ないと)私が判断した〉と主張。そのあとご当人は周辺に、
〈なんで2年前の話が今ごろ出てくるのか、不自然でしょ。女も就職の世話をしてほしいという思惑があったから飲みに行ったのであって所詮男女の揉め事。彼女は2軒目にも同行しているんだしさ。その就職の話が結局うまくいかなかったこととか、最近、山口さんがテレビによく出ているからという、そういうことも(告白の)背景にあるんじゃないの〉
そう漏らしていた(※本人は否定)が、目下その人生すごろくに瑕はついていない。
「ご存知のように、格さんは菅義偉官房長官の秘書官を長く務め、絶大な信頼を得ています。2人は1日1度、会うか電話をしている間柄」(社会部デスク)
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