元上智大生が語った小里泰弘議員との「愛人契約」の中身、手切れ金はいくら?
偽名で振り込む相手も
彼女と代議士の関係を煎じ詰めれば、パパ活、あるいはp活と呼ばれる割り切った援助交際を重ねてきたもので、およそトラブルには映らない。関係を断ちたいなら、和解も清算もなく、フェイドアウトすればよかったのではと思われるのだが、どうしてカネを貰ったのか?
「うーん、なぜ……。それこそ、そうですね、丁度その友人から話を聞いた直後でもあったので、そうするのが正式な縁の切り方ではないかなと」
その一方で彼女は、
「結構、そういったラウンジとかの飲みの場に(代議士が)行っているとは聞いていたので、まあ、(他の愛人も)いるのかなあ、とは思っていましたけど」
とも振り返る。事実、「1度に3万円」の援助費用を泰弘代議士本人が偽名を使って振り込む20代のお相手が、この上智女子以外にも2人存在していることがわかっている。また、上智女子の先の話には「同じようにこういうトラブルを抱えている友人」という文言があった。トラブルではないものをトラブル視し、金銭を要求する行為は恐喝に当たる。彼女はその意思を全否定するが、元代議士の若狭勝弁護士に聞くと、
「最初に300万円を要求した際、具体的にどのようなやりとりが2人の間でなされたかが問題です。代議士側は愛人契約の存在を公にされたくはないでしょうから、たとえば、“お金を払わないとそれまでの愛人契約をぜんぶ公にする。公にされたくなかったら、お金を払って”という言い方ならば、恐喝に当たる可能性が出てきます。恐喝は親告罪ではないですから、代議士側が望んでいなくても、場合によっては立件されるケースもあります」
問題は、公にするということを明示せずに仄めかすだけのケースで、
「むしろその方がよくある話なのでしょう。一般に、男性は女性に対してお金を払えば愛人関係を水面下でウヤムヤにできると期待しますよね。そう認識しながら、女性が男性に対して愛人関係を公にすることを仄めかして金銭を男性に要求すると、女性には故意があると認定できます。だから、その場合も恐喝に当たる可能性が出てくることになります」(同)
結果として、代議士が警察に言わずにカネで済ませたのは、当事者間でゆすりではないことを確認した結果なのだろう。
(2)へつづく
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