逮捕直前に自決した近衛文麿に、昭和天皇が思わず呟いた言葉とは
74年前の今日、つまり1945年12月16日未明、戦前に内閣総理大臣を3度務めた近衛文麿が、東京荻窪にある荻外荘で青酸カリを用いて自殺した。
慶應義塾大学の細谷雄一教授の著書『戦後史の解放II 自主独立とは何か』(新潮選書)から、近衛の最後の日々についての記述を再構成してお伝えしよう。
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12月6日にGHQは、近衛に対して戦犯容疑者としての出頭命令を発した。そのとき近衛は、軽井沢にある自らの別荘に滞在して寛いでいたところであった。...