宮沢氷魚、清原翔、上杉柊平―モデル出身俳優の評価が急上昇中 元戦隊組と比べると……

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宮沢和史の息子も活躍の1年

 もっとも、このスタッフ氏によると「実はテレビ業界にとって今年19年は、雑誌『MEN’S NON-NO』のモデル出身組が存在感を示した1年だったんです」と言う。

 ならばまず、歴代の「MEN’S NON-NO専属モデル」から俳優に転身し、今も活躍している10人を表にしてみた。

 こちらも“伝統”を感じさせる表になった。何しろベテランの田辺誠一は50歳、最も若い水沢林太郎は何と16歳だ。

「今年は宮沢氷魚さん(25)が『僕の初恋をキミに捧ぐ』(テレビ朝日系列・1~3月)、『賭ケグルイSeason2』(TBS系列・毎日放送制作・4月)、『偽装不倫』(日本テレビ系列・7~9月)と3本のドラマに出演し、多くの注目を集めました。彼は15年に専属モデルとなっています。ちなみにお父さんがTHE BOOMのボーカルを務める宮沢和史さん(53)で、お母さんが光岡ディオンさん(54)というのも話題です」(同・・制作スタッフ)

 さらに宮沢は、来年1月に映画「his」[ファントム・フィルム:今泉力哉監督(38)]の公開が控えている。恋愛映画に定評のある今泉監督が、初めて男性同士のカップルを描くことから早くも期待の声が高まっているようだ。

「同じ『MEN’S NON-NO』の専属モデルを務めた清原翔さん(26)も、飛躍の1年でした。NHKの朝ドラ『なつぞら』(4~9月)、『チート~詐欺師の皆さん、ご注意ください~』(日本テレビ系列・読売テレビ制作・10~12月)、『死役所』(テレビ東京系列・10~12月)と、同じように3本のドラマに出演しました」(同・制作スタッフ)

 このスタッフ氏は、最後の3人目として上杉柊平(27)の名も挙げる。上杉は「MEN’S NON-NO」の専属ではなかったが、売れっ子のモデルとして同誌を含めた多数の雑誌に取り上げられた。

 先にスーパー戦隊を経験した俳優の“強み”を見たが、それでは「MEN’S NON-NO」のモデルだとどうなるのか、やはりスタッフ氏に解説してもらおう。

「ルックスだけでなく、背が高い男性ばかりなので、とにかくテレビや映画で“画”になります。またスーパー戦隊出身の役者さんは、配役のバランスがありますから、決してイケメンばかりではありません。それこそ運動神経が出色、という方もいます。今のドラマ視聴者はイケメンを求めますから、よほど芝居に光るものがないと、“非イケメン”“の若手役者は評価が下がる傾向があります。逆にモデル出身の役者さんは、演技が下手でも黙って立っていれば何とかなるわけです。使う側からすると『最低限の保険がかけられる』と言えるかもしれません」

 スタッフ氏によると、若手俳優界にとっての今年は「戦隊出身の役者が底力を見せたが、モデル出身の勢いと伸びしろを痛感した」1年だったという。

週刊新潮WEB取材班

2019年12月14日掲載

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