秋篠宮さまがお誕生日に「天皇」よりも「上皇」に先にご挨拶した真意
早いもので令和元年の月暦(つきごよみ)も1枚を残すのみとなった。心配されていた雅子さまのご体調も安定し、暦をめくるごとに新しい御代の天皇皇后像が国民に広く定着していく一方で、時が経過しても「制度上の懸念」は払拭されていない。生前退位による「二重権威」の問題である。
即位礼正殿の儀、天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典、大嘗祭……。祝賀続きだった令和元年の締めくくりが迫るなか、最近も立て続けに寿(ことほ)ぎの時を迎えた。11月30日には秋篠宮さまが54歳、翌日の12月1日には愛子さまが18歳のお誕生日を迎えられたのである。しかし、こうした慶事の裏に「陰」を見る者もいて……。
「お誕生日当日、秋篠宮さまは天皇皇后両陛下および上皇ご夫妻へのご挨拶に向かわれたのですが、その順番に違和感を覚えました」
こう思案顔で令和2年以降の皇室の行く末を心配するのは、ある皇室関係者だ。
「というのも、秋篠宮さまはまず吹上仙洞御所の上皇ご夫妻のもとに、そしてその次に赤坂御所の天皇皇后両陛下のもとに向かわれたからです。言わずもがな、皇室の『序列』は今上陛下が一番。真っ先に今上陛下にご挨拶をなさり、上皇さまはその後というのが『筋』のはずなんですが、今回はそれが逆転してしまった。そこに令和皇室ならではの懸念を感じたのです」
実際、9月6日の悠仁さま、同月11日の紀子さま、10月23日の眞子さま、いずれのお誕生日でも、先に天皇皇后両陛下へのご挨拶を済まされた上で、上皇ご夫妻のもとに向かわれるという順番になっていた。
「天皇皇后両陛下のスケジュールの都合で、秋篠宮さまのご挨拶の順番は上皇ご夫妻が先になったというのですが、その差はわずかな時間。従来通りまず天皇皇后両陛下にご挨拶をされることも可能だったのではないかと、つい勘ぐってしまうのです。秋篠宮さまの中に、上皇さまを優先されるお気持ちがあろうはずはないのですが……」(同)
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