中曽根康弘元総理は「改憲を諦めたことは一度もない」執念の人だった

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 都内の病院で11月29日、老衰のため亡くなった中曽根康弘元総理(享年101)。昭和時代の総理の座を知る最後の生き証人であった。

 国鉄、電電、専売の三公社民営化や、アメリカのレーガン大統領と築いた信頼関係など、政治史に赫々たる足跡を遺した中曽根氏。だが、28歳で初当選して以来、20期56年に及ぶ政治家人生には、当然、山もあれば谷もあった。

 政治ジャーナリストの泉宏氏によれば、

「弱小派閥を率いていた中曽根さんが総理大臣にまで上り詰めることができた最大の転機は、1980年5月16日に可決された内閣不信任決議でしょう。...

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