無印良品が商品化する「コオロギせんべい」 開発秘話と味を協同開発の准教授に聞く

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 11月21日、無印良品が昆虫食に乗り出すと発表した。といっても、昆虫をまるごと販売するわけではない。食用コオロギをパウダー状にして、せんべいに練り込んだ「コオロギせんべい」を来年春に発売するという。どんな味がするのだろうか。

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 コオロギと聞いて、パッと思い浮かばない人も少なくないのではないか。これ(写真)がコオロギだ。「リー・リ・リ・リ」と鳴いて、スズムシなどとともに秋の虫として知られる。風情のある虫だが、これを食べる?

 日本ではイナゴの佃煮を食べる地域もある。その他、蜂の子、蚕のさなぎなども……。とはいえ、なぜ今さら「コオロギせんべい」なのか。無印良品(運営元は良品計画)に聞いてみた。

「日本だけではなく、世界中の様々な国・地域において『感じ良いくらし』を提案する無印良品は、生活に必要な商品の販売のみならず、社会でいま起きている様々な課題に目を向けています。中でも世界の急激な人口増による、今後の食糧確保と環境問題は避けては通れない課題と考えています」(良品計画広報・サステナビリティ部)

 開発のきっかけは、2013年に国連食糧農業機関(FAO)が、世界の人口増による食糧問題の解決策のひとつとして昆虫食を推奨したことだという。

「良品計画は、それらの課題を考えるきっかけになればという思いから、昆虫食の研究の第一人者の徳島大学と協業し、コオロギを食材とするための取り組みを始めました」(前同)

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