中曽根康弘が語った戦争体験 核武装を本気で検討したことも
中曽根康弘・元首相が亡くなった。101歳。かつて取材で、「何歳まで頑張りますか」との質問に、「暮れてなお命の限り蝉時雨」と、心境を得意の俳句に託し述べていた。連続当選20回。議員在職56年。引退後も積極的に発言を続けていた。政治家としての志の原点は、遠く南の島での戦争体験に遡るという。
1947年4月、まだ29歳の青年だった中曽根氏は、「占領中は喪中だ」との考えから黒ネクタイで国会に初登院したという。連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーに英文の「建白書」を提出し、政策を痛烈に批判。...