母・松田聖子と同じ失敗はしたくない…? 神田沙也加があまりにも正直に離婚報告したワケ
2人の「母」の影響力の強さ
かねてから大地のファンであったという沙也加は、2006年のミュージカル「紫式部ものがたり」の共演を経て親交を深めたとされる。聖子との確執が噂され、休業した後だっただけに急接近したといい、大地を「ママ」と呼んでいるそうだ。大地も聖子とは対照的に、沙也加の結婚に際して祝福のコメントを寄せ、ツーショットの写真も公開している。
その大地も離婚経験者であり、現在も子どもを持っていない。再婚相手とは別居しているものの、あくまで互いの仕事状況を考えてのことであり、夫婦関係は円満とのこと。夫はもともと大地の大ファンだったといい、猛アプローチの末、出会いから半年で結婚となった。一方で沙也加の元夫の村田も、舞台共演を機に交際8カ月で結婚。村田は「一生貞操を守る」と沙也加に誓ったとされ、一部報道によれば村田の束縛の強さも離婚の引き金ではというほど、沙也加にベタぼれだったようである。
自分を盲目的に愛する男と結婚し、仕事も全力投球する。そんな大地型の結婚を、沙也加は望ましいものとして見ていたのではないかと思うのだ。結婚当初は沙也加自身も子どもがほしいと言っていたし、家事は夫がやるということまで話し合っていると語っていた。家庭と仕事を両立できる相手を選び、子どもがいなくても幸せな結婚生活を送っている「母」は、沙也加にとっての理想の姿だったのではないだろうか。
しかし結果としては離婚となった。村田のコメントである「子どもが欲しかった私と、前向きになれなかった彼女」という説明に対しては否定的な声も上がっている。子どもを持たないという選択が「前向きではない」と読み取れるからである。むしろ沙也加にしてみれば、前向きに考えたからこその結婚生活だったのだろうし、子どもをいますぐ持たずとも幸せになれると信じた相手だったのではないだろうか。
例えば山口智子は親になりたくないと雑誌のインタビューで語ったが、夫である唐沢寿明とは今も仲が良く、理想の夫婦ランキングではいつも上位に名前が挙がる。二人とも仕事においても第一線を走り続けており、順風満帆だ。ランキングに上がることがすべてではないが、子どもを持たずとも幸せである夫婦の姿の一例と言えよう。
そして夫婦の幸せの形がひとつではないように、親子の幸せの形もひとつではない。今回の件で聖子に対する批判はまた上がっている。だが聖子をかばうとするならば、もしかすると結婚にも離婚にもコメントを出さないことこそ、これ以上娘を引っ掻き回すまいとする優しさなのかもしれない。
出世作の「アナと雪の女王」の「生まれてはじめて」では「生まれてはじめて自由だから」と歌っている沙也加。2人の偉大過ぎる母の呪縛から解かれ、実生活でも心から自由に生きていく日が来ることを祈りたい。
[2/2ページ]