言動の過激化は落ち目のサイン(古市憲寿)

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「落ち目の時ほど過激になる」という法則がある。

 たとえば政治がわかりやすい。自民党は2009年から2012年の野党時代、中々挑戦的なことを言っていた。当時発表された憲法改正草案には「国防軍」の創設や「表現の自由」への制約など、ナンセンスな言葉が並ぶ。今も草案は自民党のウェブサイトに掲載されているが、与党復帰後はあまり本気で議論された様子はない。

 野党は責任がない分だけ自由なことが言える。過激な発言をしないと注目が集まらないという事情もあるのだろう。...

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