慶応大教授が下着ドロで人生破滅、その華麗なるキャリア

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ドラえもん好き

「本学の教員が逮捕されたことは大変遺憾です。今後大学としても事実関係を確認し、厳正に対処してまいります」

 慶応義塾広報室は、事件についてこれだけしか答えないので慶応大生に聞くと、

「理工学部では有名な人で、学部の4年生から入る研究室では、必ず応募者が定員をオーバーするほどの人気です。なにより撥水分野では業界で知られた存在で、いろんな企業と共同研究を行ってもいる。たとえばヨーグルトの蓋やケーキのフィルムに、クリームなんかがくっつかないようにしたのは白鳥教授なんです」

 そのうえ、話が上手で優しいと評判だという。

「撥水分野のほか、光反射防止膜やガスセンサーについての研究といったように専門分野も幅広い。そんなすごい人なのに、ドラえもんが好きだと言い、よく、“僕もいろんなモノを発明しているんですよ”と笑っていました」

 ポケットから下着を取り出さず、隠していたドラえもん教授。その経歴は、学生の評判通り輝かしい。千葉県警担当の記者によれば、

「開成高校を出て早稲田大学の理工学部を卒(お)えると、東工大電気電子工学博士課程を修了。その後はマサチューセッツ工科大の研究員などを経て、慶応大理工学部の准教授に就任し、教授となりました」

 その研究は常に時代の先を見ていて、

「野菜や果物の鮮度を保つ『やさシート』の開発では文部科学大臣賞や日経優秀製品・サービス賞で優秀賞を受賞しています。このシートはナノレベルでの薄膜製造技術を利用して商品化し、イトーヨーカドーの定番商品にもなりました。このほか、慶応義塾内での表彰も多く、実に華麗な経歴の持ち主です」

 目の前の下着の誘惑に負け、全てを失った教授。これだけの頭脳の持ち主でも、干された下着が研究材料だったとは言い逃れできまい。

週刊新潮 2019年12月5日号掲載

ワイド特集「魔の最終コーナー」より

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