ビートたけし「おい、刀出せ!」と恫喝…元弟子が語る森社長「吊し上げ糾弾会」

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給料が高過ぎる

 殿の誕生日だった13年1月18日に横井さんと出会うと、殿はすぐに恋に落ち、約3カ月後には奥様だった幹子さんと暮らしていた外苑前の家を出て、横井さんと同棲するようになりました。そして、殿は彼女の「影響」を色濃く受けるようになっていきます。

 例えば、横井さんと出会ってから殿はケチになり、おカネにうるさくなってしまいました。「あのネエチャン(横井氏)、カネがかかるからよ」と、幹子さんから貰っていたお小遣いの額を月300万円から400万円にあげてもらったり、スタッフに配っていた万札入りのポチ袋を止めてしまったり、といったことは第1弾でお話しした通りです。

 そして、森さんの糾弾会も、横井さんから「この人たち(オフィス北野のスタッフやタレント)の給料が高過ぎる。ダーリン(たけし)、あなた会社に金を取られているだけなんじゃないの」と吹き込まれた殿が、森さんが役員報酬を貰い過ぎだと思い込んだために開かれたものでした。

 その日、殿と軍団は、「金を貰い過ぎだ」「これまで10億円なんてもんじゃないに決まってる」「株主総会になぜ呼ばない」「会社の株はどうなっているんだ」などと、延々とカネ絡みのことで森さんを追及していました。それも約3時間にわたって――。

〈当日の様子を、森氏はかつて本誌(18年4月12日号)でこう語っていた。

《軍団がいると感情的な話になってしまうので、たけしさんとT.Nゴンの責任者のひとりを交えて3人で話したいと伝えたのですが、結局、今年2月11日、「軍団はいるけれど彼らに口は出させないから」ということで、たけしさんの自宅で話し合いをすることになったのです。/しかし、いざたけしさんの自宅に行ってみると、ガダルカナル・タカ、ダンカン、つまみ枝豆、グレート義太夫、水道橋博士、井手らっきょ、その他、若い衆もいて、(中略)追及を受けました》

《たけしさんの自宅での話し合いは、怒号が飛んでくるものとなり、私は自分の持ち株を軍団に贈与するよう迫られました》

《軍団が居並び、たけしさんも「(軍団に対して)お前ら、黙ってんのか!」と荒れた様子で、10人程度に囲まれた私はかなりの圧力を感じざるを得ない環境に置かれていました。正直に言って、その場から早く逃れたかった》

《恫喝に近い強いプレッシャーを感じた》

 現場にいた石塚さんが、この日の様子を振り返る。〉

 そもそも森さんの糾弾会は、横井さんの存在が叩かれ始めていたなか、森さんを悪者に仕立て上げ、話をすり替えるために開かれたというのが真相だと思います。その日、殿は鬼の形相で森さんに凄んでいました。

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