有吉弘行を手放した日テレ テレ朝「かりそめ天国」のゴールデン昇格に怒り心頭!?
日テレが怒り心頭に
9月までテレ朝の金曜夜は、7時台は『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』が並び、8時から『ミュージックステーション』、9時から『ザワつく!金曜日』が編成されていた。しかし、あれほどの人気を誇ったアニメも、最近は5~6%と数字がとれなくなっていた。たとえ2桁とれなくても、『かりそめ天国』のほうがマシと考えたのかもしれない。
テレ朝は有吉とマツコの事務所に、番組の“お引っ越し”を提案。見事、金曜ゴールデン帯に持ってくることに成功したのだった。
「日テレとしては寝耳に水でした。『かりそめ天国』を今更ゴールデンに持ってくるなんて考えてもいませんでしたからね。でも、金曜ゴールデンに有吉を持ってきたら、同じ事務所の劇団ひとりはどうなりますか。業界では、“裏かぶり”を避けるのは暗黙の了解です。当初、劇団ひとりの『クイズ!小5』は、有吉がMCだった『超問クイズ』と同じ夜8時に編成する予定でしたが、小学生がより多く見ることができる7時に時間変更したんです。すると、“金曜8時の有吉が空いた”とばかりに、テレ朝でそれまで8時だった『Mステ』を9時に、9時だった『ザワつく!』を7時に移動して、『かりそめ天国』を8時に組んだのです」(同・日テレ関係者)
おかげで『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』は土曜夕方へと左遷されたのである。
有吉のためを思って、泣く泣く番組降板を許した日テレの怒りは収まらない。
「有吉と劇団ひとりの所属事務所に猛抗議をしたそうです。“裏で、こんな悪意のある編成戦略の相談に乗っていたのか!”と。しかし、人気芸人以外にも、大島優子(31)や前田敦子(28)、指原莉乃(27)など売れっ子を多く抱える事務所の社長は違いましたね。しかも彼は、日テレのOBで、数々の人気番組を手がけてきた人なんです。“日テレばかりと仕事をして、バランスが偏るのはよくない……”と言い訳したとか」(同・日テレ関係者)
結局、テレ朝「かりそめ天国」は10月11日、夜7時から3時間スペシャルでスタート。この日、日テレは「プロ野球クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦・巨人×阪神」を放送した。
翌週18日、日テレ「クイズ!小5」は2時間スペシャルでスタート。テレ朝は「Mステ」の3時間スペシャルに。
25日は両者とも、レギュラー放送となったが、11月1日には日テレ「沸騰ワード」をスペシャル化して「クイズ!小5」を飛ばすと、テレ朝は「ザワつく!」と「かりそめ天国」をスペシャル化して応える――といった具合で、10月編成がスタートして2カ月近く経つにも拘わらず、「かりそめ天国」は4回、「クイズ!小5」は3回しか放送されていない。
“裏かぶり”を逆手にとれば、スペシャルを組んだほうが、相手は放送できなくなる状況、と考えることもできる。仁義なき戦いは果てしなく続く?
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