ラグビー「花園」常連校それぞれの言い分 おかしくないか「東福岡20連覇」

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 確かに偉業ではある。高校ラグビーの福岡県予選で、「20連覇」を達成した東福岡高校は、少年たちが憧れる「花園ゆき」の切符を手にした。長きに亘り全国大会への出場を遂げてきたが、果たしてそれを手放しに称賛していいものだろうか。

 今月9日、福岡では第99回全国高校ラグビー大会の県予選決勝が開かれた。覇者は、12月27日から大阪府の花園ラグビー場などで行われる全国大会に出場できるが、蓋を開ければ優勝は今年も私立の東福岡高校。61対0で県立筑紫高校を制し、20年連続30回目の栄冠を手にしたのだ。

 実は、今年の花園出場校には東福岡より上がいる。最多連続出場校は「38連覇」の佐賀工業、次いで「29連覇」の石見智翠館(島根)、「25連覇」の流経大柏(千葉)、「24連覇」の仙台育英(宮城)と続き、「20連覇」で並ぶのは国学院栃木である。

 付言すれば、最多の佐賀と次ぐ島根は県予選の出場校が2校のみと競技人口の少なさゆえの結果であって、しっかり決勝戦までのトーナメントが成立していた県は、千葉と宮城、福岡、栃木の四つといえよう。

 穿った見方をすれば、これら常連校とて何十年もの連続出場を叶えるためには、有能な少年を全国からスカウトしているだろう。レギュラー枠も県外出身者で埋められて、地元高校生に与えられたチャンスはごく僅かでは、教育上いかがなものか……などの疑問が湧く。

 実際、東福岡は“ヒガシ”の愛称で知られ、サッカーやバレーでも日本一の栄冠を何度も手にしている。ラグビー部は、これまで日本一に6回輝き、歴代優勝回数でも全国4位の記録を持つスポーツ強豪校なのだ。

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