沢尻エリカ、たびたび囁かれてきた違法薬物への関与と「酒井法子夫妻」との接点

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「Vシネマしか…」

 すっかり問題児の烙印を押された沢尻は、揉めに揉めた末、13年暮れに高城氏と離婚が成立した。これと前後し、12年には映画「ヘルタースケルター」でヌードを披露。体当たりの演技が評価され、14年には連ドラ「ファースト・クラス」に主演するなど“本業”は回復傾向にあった。

「演技力が評価され、それに伴い、かつてのような不遜な振る舞いは鳴りを潜めていった。周囲に気を遣うなど、殊勝さが見受けられるようになったのです」

 とは、前出の記者。

「今年3月には、本人にとって初出演となるNHK大河ドラマの出演者発表会見に臨み『12歳で芸能界に入って、ようやく大河に出演させて頂くことができました』『沢尻エリカの集大成をここで捧げたい』などと、涙ぐみながら口にしていました」

 それが一転、

「明智光秀が主人公の『麒麟がくる』で、織田信長の正妻・濃姫という重要な役どころを演じるはずでした。今月13日の取材会にも出席し『家で所作を練習している』などと意気込んだばかり。6月3日にクランクインし、10話分ほど撮影が進んでしまっている。本来ならば初回から登場する予定であり、放映開始を前に、局内では頭を抱えているといいます」

 初回放映の2週間延期と、代役には川口春奈(24)の起用が発表されたが、これについて局関係者は、

「代役を立てて撮り直そうにも、絡みのある他のキャストを配置し直さなくてはならず、撮影セットも解体してしまった。第一、登場シーンが多すぎる。編集でカットできるような端役ではないのです」

 大河出演中に“退場処分”を余儀なくされたケースとして、最近では放映中の「いだてん」のピエール瀧やチュートリアル・徳井義実などが挙げられるものの、沢尻の場合は、

「ダメージのケタが違います。今回、彼女がドラマや映画、CM関連で支払うことになる損害賠償金は数億円とみられています」(同)

 芸能ジャーナリストの城下尊之氏が言う。

「“別に”騒動の後、前夫とのゴタゴタでも評判を落とした沢尻は、10年かけてようやく世間に受け入れられるまでになりました。本人としてはその間、夜遊びを続けて薬物も使うなど“更生”という意識はなかったのでしょうが、信頼回復だけでも10年かかったのですから、今後の本格復帰は無理でしょう。例えば母親役などを演じても、説得力がない。Vシネマぐらいしか仕事はないのではないでしょうか」

 因果は巡る糸車である。

週刊新潮 2019年11月28日号掲載

特集「『NHK大河』は延期の危機! 余罪供述『沢尻エリカ』捜査網に2人の女優」より

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