維新の会の“虎の尾”を踏んだ奈良県「思想信条」調査
今時、マスコミや民間シンクタンクが行う調査でもここまで意図的な質問はあるだろうか。今秋、奈良県庁が県内の有権者2千人に実施した「2019年奈良県内における政治意識調査」が、“思想信条調査ではないか”と波紋を呼んでいる。
調査はアンケート形式で質問は性別や年齢、職業に始まり、今年4月に実施された統一地方選での投票先など36項目。一見、どこでも聞きそうな項目ばかりにも思えるが、途中から様相が一変する。
例えば、〈政治に影響力のある人・政党・政策についておたずねします〉と、問う13番目の質問では、温度に例えて好きならその強さに応じて51~100度で、嫌いなら0~49度と数値で回答するというシュールな形式だった。...