鳩山由紀夫氏がイベントに招待した韓国人の正体 租税回避地に幽霊会社設立の過去

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ペーパーカンパニーを設立

 今年6月、この出版記念会を主催したのが、韓中文化センター院長の盧載憲氏である。盧氏は出版記念会で、

「今回の出版が韓日両国だけでなく東アジアの未来指向的な関係構築の呼び水になるよう願っている」

 と、語っている。出版記念会には、盧氏の他に、元国会議長のキム・ヒョンオ氏、元首相のイ・ホング氏、世界平和フォーラムのキム・ジンヒョン理事長、元駐日大使のチェ・サンヨン氏らが列席した。

 盧泰愚元大統領は、右派政権として1988年から93年まで大統領を務め、退任後の1995年に230億ウォンの政治資金隠匿が発覚し逮捕された。一審で無期懲役の刑を受け、ソウル拘置所に収監された。97年4月に最高裁で懲役17年、追徴金2688億ウォンを宣告されたが、同年12月に特赦された。盧載憲氏には姉の素英(ソヨン)氏がいる。

 実をいうと、盧載憲氏は2016年4月、韓国の「ハンギョレ新聞」に取り上げられ、批判されたことがある。

 同紙は、租税回避地であるタックスヘイブンやマネーロンダリング(資金洗浄、犯罪行為によって得た資金の出所を消し、正当な手段で得た資金に見せかける)を専門にする、有名なパナマの法律会社「モサック・フォンセカ」から流出した資料を分析。その結果、盧氏は、2012年5月18日、租税回避地として知られるイギリス領バージン諸島に、「One Asia International」「GCI Asia」「Luxes International」という3つの会社を設立していたことが分かったという。この地に幽霊会社を作るのは、多くは課税当局や金融監督機構の監視を避けるため。財閥企業から裏金を受けた疑惑で有罪を宣告され、巨額追徴された元大統領の息子がペーパーカンパニーを設立したことは問題視されて当然、と指摘されたのだ。

 鳩山氏にすれば、日韓友好のため大物政治家の息子同士仲良くしようということか。
いや、本音は金持ち同士仲良くしようとことなんじゃないの?

週刊新潮WEB取材班

2019年11月26日掲載

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